記事カテゴリー:サステナビリティ / 環境問題
 遠い昔、オーストラリア大陸から離れ、海の中に放り出されたニュージーランドは他の陸地から隔離されて、島国として独自の動植物の宝庫となりま...
谷田貝 光克(『コア東京』2019年11月号)
 燻して立ち上る香りを聞くのが香道ですが、そのお香の世界で最も珍重されるのが香木の沈香(じんこう)、白檀(ビャクダン)です。沈香の最高級...
谷田貝 光克(『コア東京』2019年9月号)
 昨年、材木屋さんが中心となっている「国産材を使った木造住宅を守る会」という社団法人の総会で基調講演を依頼され、空間における木の魅力につ...
高安 重一(『コア東京』2019年9月号)
再度アルゼンチンを訪れる機会に恵まれました。今回の訪問は2月です。しかし、熱き情熱を思わせるアルゼンチンの代表的な濃紫色の花、ジャカランダ...
谷田貝 光克(『コア東京』2019年5月号)
石炭の使用は、18世紀半ばに始まる英国における産業革命以来急速に拡大しました。第2次大戦後、日本における石炭の使用について見ると、戦後復興期...
小泉 俊彰(『コア東京』2019年5月号)
南半球にあるニュージーランドは日本と同じ南北に長い島国、そして南半球と北半球の違いはあるものの緯度もほぼ同じです。日本のおよそ4分の3の国...
谷田貝 光克(『コア東京』2019年3月号)
 古民家から「石油やガスを使わない10000年の知恵」を学ぶ、としてこの連載を綴ってきました。その道程の中で、思わず感動し、その激変振りに圧倒...
丸谷 博男(『コア東京』2019年2月号)
 ユーカリといえばコアラを頭に浮かべる人も多いことでしょう。緑の葉で被われたユーカリの枝につかまっている愛くるしいコアラ。まるでぬいぐる...
谷田貝 光克(『コア東京』2019年1月号)
 前回は江戸時代末期、養蚕の飼育方法に、東北で普及していた「温暖育」があり、もう少し温暖な群馬・栃木県などでは「清涼育」が考案され普及し...
丸谷 博男(『コア東京』2018年11月号)
 アフリカ東海岸のインド洋に浮かぶ島マダガスカル。島といっても日本の1.5倍の国土面積を持つ世界で4番目に大きな島です。先史時代のゴンドワナ...
谷田貝 光克(『コア東京』2018年11月号)
 パロ・サント。スペイン語で「パロ」は木、「サント」は聖を意味し、聖なる木の名を持つこの木は、アルゼンチン北部からその北に位置するパラグ...
谷田貝 光克(『コア東京』2018年10月号)
チベット高原に端を発し、中国雲南省、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジアを経てベトナム南部の南シナ海に流れ出る東南アジア最長のメコン川、...
谷田貝 光克(『コア東京』2018年8月号)
台湾の首都台北から東に車で数時間の位置にある台湾北東部の宜蘭の近郊には馬告生態公園というヒノキの巨木の群生地があります。ヒノキといっても...
谷田貝 光克(『コア東京』2018年7月号)
江戸時代末期、「清涼育」という養蚕法が田島弥平によって提唱され、大きな影響力を持ちました。そこには、東北地方で普及していた高気密型「温暖...
丸谷 博男(『コア東京』2018年7月号)
植物は地球上に約30万種存在するといわれています。実際にはまだ私たちが知らないものもあるはずですので、さらに多くの種類が存在することは確か...
谷田貝 光克(『コア東京』2018年5月号)
 これまで日本の民家の温熱性能について、先人たちのさまざまな足跡(論文や実測値)から、それらが持っている温度、湿度、蓄熱、遮熱、気化熱冷...
丸谷 博男(『コア東京』2018年3月号)
虫にも好き嫌い  「蓼食う虫も好き好き」という諺があります。辛い蓼を好んで食べる虫がいるように人の好き嫌いはさまざまであることの例えです。...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年11月号)
シロアリはこうして生きる
シロアリは地球上に7科2,400〜2,500種類が知られていて、その多くは熱帯、亜熱帯に生息しています。シロアリはアリと...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年10月号)
本誌2017年5月号では、群馬県六合村にある土蔵造りの民家「湯本家」の温熱測定を元に総合的な「熱遮断」の仕組みを解き明かしてみました。今回は、...
丸谷 博男(『コア東京』2017年10月号)
木炭の過去と今  焼き鳥、ウナギの蒲焼、コーヒーの店に炭火焼の看板をよく見かけます。炭火から放出される遠赤外線が肉や豆の中まで浸透し温める...
谷田貝 光克(東京大学名誉教授)(『コア東京』2017年9月号)
特用林産物とは  森林は家を建てるのに必要な柱や板となる木材を提供するだけでなく、水資源貯留、浸食防止、水質浄化、保健・レクリエーション、...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年8月号)
承的に使われてきた薬用樹木をより有効に  昔からその地域に生育する植物の薬としての働きが言い伝えられ、使われてきた生薬は世界各地に数多く見...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年7月号)
耐朽性を左右する抽出成分 植物には病害虫に侵されやすいもの、逆に強いものがあります。その原因のひとつとなっているのが抽出成分です。そもそ...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年6月号)
この40〜50年の建築の話題は「断熱と気密」にあったように思います。その途中から、通気層の必要性、外壁側の透湿防水シートの使用、さらに室内側...
丸谷 博男(『コア東京』2017年5月号)
木の香りは気分を快適にし、健康を維持するのに役立つ 木の香りが生理的にプラスに働くことの実証実験はヒトやマウスなどの実験動物を使っていろ...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年4月号)
三岳村の実測調査では、住居の立地と集落形態について注目して見ました。それは実測していると、集落形態と住居形式がその立地に密接に関わってい...
丸谷 博男(『コア東京』2017年3月号)
木の香りは気分を落ち着かせる 木が放出する香りには心安まるものがあります。私たちは気づかないままに、知らず知らずのうちに、かすかな木の香...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年3月号)
前回、木の香りをはじめとした木の成分には多様な働きがあり、そのひとつに快適な室内環境づくりにも役立っているものがあることを述べました。こ...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年2月号)
島崎藤村著『夜明け前』第一部上、序の章一に以下のように木曽谷の特徴が語られています。木曾路はすべて山の中である。あるところは岨づたいに行...
丸谷 博男(『コア東京』2017年1月号)
私たち人間は地球上に生を受けてこのかた、常に植物の恵みの中で育まれてきました。草木の実や山菜、きのこを食し、草木の色で布を染め...
谷田貝 光克(『コア東京』2017年1月号)
民家の架構の圧倒される力強さには感動をおぼえます。また、細い材料や古材を工夫して利用し、貧しい中にありながら、求める空間をかろうじてつく…
丸谷 博男(『コア東京』2016年9月号)
工芸材としてのイチイ イチイの名は、仁徳天皇が笏(しゃく)をつくらせたこの木に位階の最上級の正一位を授けたことで知られている…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年9月号)
わが国だけに分布 ヒノキ科アスナロ属のヒバは1属1種でわが国だけに分布する。ヒバには南方型と北方型があり、南方型がアスナロ、北方型が青森ヒバと…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年8月号)
日本の民家は、木と土と草と竹と紙でつくられてきました。身近な材料だったから使っただけではなく、今改めて再評価してみると…
丸谷 博男(『コア東京』2016年6月号)
大木の多いクスノキ クスノキ科は30属、2,500種ほど存在し、その多くは熱帯、亜熱帯に分布している。一部はクスノキのように温帯にま…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年6月号)
貴婦人の木、モミ 姿が美しいので庭園樹として利用され、神社の境内でもよく見かけるモミの木。「〜み湯の上の樹群を見れば臣の木…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年5月号)
土の元は岩石です。岩石が風化して細かくなり、礫(>2mm)、粗砂(2〜0.2mm)、細砂(0.2〜0.02mm)、シルト(0.02〜0.002mm)…
丸谷 博男(『コア東京』2016年4月号)
わが国に生育するマツで最もよく見かけるのはアカマツ、クロマツで、ほかには高山に生えるハイマツや沖縄地方に分布するリュウキュウマツ、屋久…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年4月号)
サワラと聞いて魚の鰆を思い浮かべる人も多いことだろう。樹木のサワラは「椹」と書く。1597年刊の易林本節用集には「弱檜」という字があてら…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年3月号)
人類は、「木」と共にこの地球環境の中で営々と繁殖を継続し、今日に至っています。その利用は、食物、道具、狩猟用具(武器)、建築、塗料(漆ほか)、車輪、船、…
丸谷 博男(『コア東京』2016年2月号)
スギと同様わが国の固有種であるヒノキ(Chamaecyparis obtusa)はわが国のみに分布する。同じヒノキ科ヒノキ属の木には、わが国にはサワラ、台湾にタイヒ(タイワンヒノキ)…
谷田貝 光克(『コア東京』2016年1月号)
古くから五箇山と呼ばれた南砺市南部の山間部(平、上平地域)に位置する相倉、菅沼の合掌造り集落は、1970(昭和45)年に文化財保護法に基づく国の史跡として…
丸谷 博男(『コア東京』2015年12月号)
スギ材をはじめとした木質室内環境が気分を安らげ、心地よい環境をつくり出すことが科学的に実証されているたとえば、小中学校の教室の室内のほぼ全面に…
谷田貝 光克(『コア東京』2015年12月号)
ヒノキと並んでわが国を代表する木のひとつ、スギ。スギはわが国の固有種であり、わが国だけに分布する。樹幹がまっすぐに成長し、比較的軟らかく加工も容易なので…
谷田貝 光克(『コア東京』2015年11月号)
日本列島は森の国。海に囲まれ、太平洋からの風と大陸からの風がぶつかり合う島。多雨温暖な気候が豊かな大地と豊富な生物相をつくり出してきました。縄文時代以来、日本人は木で…
丸谷 博男(『コア東京』2015年10月号)
科学技術の進歩は石油等の化石資源から多くのものの合成を可能にし、ひと昔前までは木や草などの天然素材からつくられていたものが次第に影を潜め、合成品に置き換わっている。家の中を…
谷田貝 光克(『コア東京』2015年10月号)