べらぼうまち歩き「吉原と蔦重の痕跡を歩く」
台東支部|令和7(2025)年10月25日(日)@台東区浅草
⾼久 新⼀(東京都建築士事務所協会台東支部、株式会社高賀)
写真:大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌専門委員会副委員長・台東支部、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
台東区民会館1階の「べらぼう」関連展示。
旧・猿若町の市村座跡石碑。
山谷堀暗渠上に整備された山谷堀公園。山谷堀はかつての吉原へのメインルート。
「正法寺」にある蔦屋重三郎の墓碑。
山谷堀の土手に明治22/1889年創業の伊勢屋。現建物は昭和初期のもの。
吉原大門の交差点の「見返り柳」。
かつて遊郭が軒を連ねた江戸町通り。
吉原大門のレプリカ(右)のある吉原神社で記念撮影。
「ホテルみかさ」での懇親会。
 台東支部主催の、地域をウォーキングして歴史と文化を楽しく学ぶ「まち歩き」を開催した。今回歩いたのは、NHKの大河ドラマで好評を博した「べらぼう」のゆかりの地、「吉原」である。ご案内と講師は浅草吉原商店会会長で浅草吉原花魁道中保存会会長の不破利郎さんにお願いした。
 まずは、浅草・花川戸の「台東区民会館」に集合し、9階ホールに設置されていた「べらぼう 江戸たいとう大河ドラマ館」(令和7/2025年2月1日〜令和8/2026年1月12日に開館)を見学して事前の知識をつけた。区民会館の1階と9階の大河ドラマ館の観客導入部は、当支部のエフ・デザインが計画した、浮世絵や江戸花街文化を上手に表現した内装が施されている。1階の内装は来館者に好評なため、大河ドラマ館が閉館後も残すことが予定されている。
 大河ドラマ館で、ガイド用のイヤホンを装着して講師の解説を聞いた後、参加者25名のまち歩きがスタートした。
 花川戸の区民会館から、浮世絵の元となる歌舞伎ゆかりの旧・猿若町を通り、暗渠化されたかつての山谷堀の上に整備された山谷堀公園を経て、蔦屋重三郎の墓碑のある「正法寺」へ。
 吉原に向かう途中、吉原大門の前のてんぷらで有名な「土手の伊勢屋」さんのご主人にたまたまお会いでき、お話を伺うことができた。伊勢屋の建物は戦前の昭和2(1927)年に建てられた木造建物で、東京大空襲でも焼け残った登録有形文化財。今ではなかなか見ることのできなくなった杉板下見張りの外壁の建物を見学した。
 「見返り柳」のある吉原大門交差点から「吉原神社」に向かい、神社の奥にあるレプリカの吉原大門の前で記念撮影。そこから50mほどのところにある「吉原弁財天」を見学し、雨の中ではあったが、楽しい4時間ほどの町歩きを終了した。
 最後は不破さんが経営されている「ホテルみかさ」の宴会場で懇親会を行い、不破さんご所有の吉原について書かれた古書を見せていただき、蔦重の生きていた時代に思いを馳せる貴重な時間を過ごすことができた。
 台東支部長ならびに準備をいただいた関係者の皆様、今回もすばらしい町歩きができました。ありがとうございました。
高久 新一(たかひさ・しんいち)
東京都建築士事務所協会監事・台東支部、株式会社高賀
1953年 東京都生まれ/1977年 明治大学卒業後、1997年 株式会社高賀を設立し社長就任、現在に至る/台東支部