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大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
変貌するJR上野駅公園口周辺。(撮影:筆者)
JR上野駅公園口周辺の変貌
上野駅近くに事務所があり土曜日や日曜日は近所を散歩しますが、いちばんよく行くのは上野公園です。いつもは東京国立博物館によく行くのですが、最近は大都市東京の北の玄関口、JR上野駅の公園口周辺が大きく変化しているので、上野公園から散歩途中に新しくなっていく上野公園口周辺の変化を見に行くのが楽しみとなっています。
この辺りでは東京文化会館の「HIBIKI」というカフェや、たまには「レストランフォレスティーユ精養軒」などで、他の場所とは違う空間と時間を楽しんでいました。今までは上野公園からJR上野駅公園口といえば、狭い改札前と車の行き交う煩雑な横断歩道がある人の往来が非常にたいへんな場所でしたが、このアメ横側から登ってくる道路が、最近は昔からあったバス停タクシープールと共に、なんと駅前で分断されて、国立科学博物館側へは車で行けなくなり、昔から当たり前のようにあった道路がなくなって上野公園とJR上野駅前に広い広場が誕生しました。以前使っていたJR上野駅公園口は閉鎖され、新しいJR上野駅公園口ができて、上野公園から広場を通ってストレートに上野駅改札へ入れるようになりました。
駅ビルも新しく改札の外に「ecute」が設けられてカフェやレストランも新設され、駅ビルの外観も、植栽のグリーンが上野公園としての新しい広場を囲むファサードとして、とても楽しめる空間となってきています。
まだまだ駅前広場ロータリーも整備中ですので、昔から住んでいる街が日々変わっていくところが新鮮な感覚で楽しめて、文化・文芸や食事・カフェなどにプラスして、これからの整備が進んでいくところを同じ商業施設を設計している設計者として体験できることがたいへんうれしく、楽しい毎日です。
大平 孝至(おおひら・たかし)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事
1984年 東京電機大学建築学科卒業/株式会社ダイリン一級建築士事務所勤務。マクドナルド、松屋、鳥貴族等、チェーン展開の飲食店の建築設計及び店舗デザイン設計をする
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