社労士豆知識 ㉛
働き方改革とテレワーク
小島 信一(小島経営労務事務所 所長)
今後働き方って変わるの?
 最近、「働き方改革」という言葉を耳にする機会が増えました。これは、首相官邸が音頭をとって、これからの日本人の働き方を変えて行こうとするものです。働き方を変えるとは、つまり、生活習慣・価値観を変える、と同義です。これらを変えるにはかなりパワーが必要です。
働き方改革のメニュー
 政府は、本年3月に働き方改革実行計画を策定しました。これに工程表がついていて、今後、様々な法改正や指針の策定が予定されています。全部で19項目あり、キーワードだけ上げると次のとおりです。
テレワークとは
 働き方改革には様々なメニューがありますが、これらのうち、建築士さんに親和性の高いテレワークについて、見てみましょう。
 テレワークには雇用型のテレワーク、非雇用型のテレワークがありますが、そもそも、テレワークという言葉は情報通信技術(ICT=Information and Communication Tecnology)を活用した場所や時間にとらわれない働き方のことです。Tele=「離れた所」とwork「働く」を合わせた造語です。自宅で図面を引く、自然豊かな環境で設計図を作成する、何だか仕事がはかどりそうですね。
テレワーク導入のポイント
 テレワーク導入にあたっては、①労務管理方法、②情報通信システム・機器の検討、③環境の整備、の3つがポイントです。雇用型の場合は、あくまで労働者として働くことになりますので、時間の把握なども必要です。ただし、みなし時間制をとることも可能です。
◆労務管理方法
◆情報通信システム・機器
◆作業環境
作業環境については、プライバシーの確保を考慮し、机、イス、照明設備、空調等を会社が補てんするかを検討します。
小島 信一(こじま・しんいち)
小島経営労務事務所 所長、社会保険労務士
1968年 静岡市生まれ/1991年 常葉学園大学卒業/2007 年 台東区で小島経営労務事務所設立/ 2010 年 事務所を東上野に移転
記事カテゴリー:建築法規 / 行政
タグ:社労士