VOICE
小嶌 哲(東京都建築士事務所協会江戸川支部、小嶌建築設計事務所)
新年度になり1カ月が過ぎました。会員の皆様もいろいろなスタ-トをされた方が多いかと存じます。
 私はこの年度末に古い資料や書類を整理しました。紙でなくともいいものは電子媒体で保存し、記録保存の必要のない書面はすべて処分しました。また法令改正の資料等は最新の情報が直ぐに取り出せるようにしました。
 令和4年基準法改正では木材利用の促進(防火規制・構造規制の合理化)、既存不適格建築物の増築時等の遡及適用の合理化などがあり、令和5年施行令改正では階数に応じた耐火性能基準の合理化や定期調査・報告等の対象の見直しなどがあります。当然ながら時々の社会背景や事件・事故に起因するものがあり、整理をしながらその変化に自らも対応していかなければと再認識しました。
春先に宇都宮市へ行く機会があり、JR宇都宮駅東口を起点とするLRT(次世代型路面電車システム)の開業に向けた軌道敷と車道や停留場の整備が進んでいるのを見てきました。住まい暮らす地域社会の高年齢化の移動手段として公共交通ネットワークの再構築や宇都宮市HPに掲載されているように「NCC(ネットワーク型コンパクトシティ)」形成の新しい試みといえるかと思います。今夏の開業後もまた訪れてみたい場所のひとつとなりました。
ここ数年来の制約も緩和され活動的な季節へと向かいます。何事においても積極的に取り組みたいと心を新たにした次第です。
小嶌 哲(こじま・さとし)
東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、小嶌建築設計事務所
1964年 千葉県生まれ/1987年 東海大学海洋学部海洋土木工学科卒業/住宅メーカ-・建設コンサルタント会社を経て2016年 小嶌建築設計事務所設立
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