千代⽥⽀部活動報告 第58回千代⽥区建築技術者講習会・第18回千代⽥区応急危険度判定員講習会
千代田支部|令和2(2020)年2⽉6⽇@千代⽥区役所1階区⺠ホール
古田 秀行(東京都建築士事務所協会千代田支部編集委員、株式会社エノア総合計画事務所)
作家、⿊⽥涼さんの講演。(撮影:髙⽊ 正明)
 千代⽥区環境まちづくり部建築指導課が主催、東京都建築⼠事務所協会千代⽥⽀部が後援となり、毎年恒例の「第58回千代⽥区建築技術者講習会及び第18回千代⽥区応急危険度判定員講習会」が開催された。
 今回のテーマは4部構成であった。
1. 建築⾏政に係る最近の動向について
 建築指導課建築審査担当より「建築⾏政関係法令等の改正」と題し 建築基準法施⾏令、東京都建築安全条例、バリアフリー法及び条例に関する改正内容の説明があった。また、建築指導課設備審査担当より補⾜として建築物省エネ法等に関する改正内容の説明があった。
2. 景観まちづくり計画(案)について
 景観・計画課景観指導担当より説明があった。千代⽥区景観まちづくり計画は「千代⽥区景観形成マスタープラン」を⾒直したものであるとともに景観法第8条に基づく景観計画に位置付けられており、今年度中に策定し、令和2年7⽉より運⽤を予定しているという説明があった。
3. 被災建築物応急危険度判定員講習
 建築指導課構造審査担当より応急危険度判定に係る千代⽥区での取り組み状況と今年度参加した研修会の状況について説明があった。
4. 講演「江⼾城が造った千代⽥区と東京」
 作家、⿊⽥涼さんの講演。⿊⽥さんは江⼾をテーマに著書を数多く執筆、江⼾歩き案内⼈としてテレビ、雑誌などのメディアでも活躍されている。「江⼾城の痕跡」及び「江⼾建設の歴史と千代⽥区」というふたつの切り⼝で、写真と地図をベースに、たいへんわかりやすく解説いただいた。今回の講演会を通じ、われわれの⾝近なところに江⼾城の痕跡を感じられる場所が多数残っていることに改めて気づかされた。今年オリンピック・パラリンピックを間近に控えた東京の歴史を再認識するよい機会であった。
 ⽴春が過ぎたとはいえ、寒波が厳しい天候にも関わらず千代⽥区の建築技術者が多数集まり熱⼼に聴講された。
古田 秀行(ふるた・ひでゆき)
株式会社エノア総合計画事務所取締役 計画設計第一部長、東京都建築士事務所協会千代田支部編集委員
1957年 東京生まれ/1979年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/株式会社間組建築設計部を経て、2003年 株式会社エノア総合計画事務所入社、現在に至る
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