青年話創会2019福島大会
青年部会|10月3日@クーラクーリアンテ(福島市)
片瀬 京子(東京都建築士事務所協会青年部会幹事、新宿支部、株式会社マックスネット・コンサルタント)
討論風景。(撮影:石塚 武志)
 今年の青年話創会の開催テーマは「未来設計図──共に築く未来のまちづくり」。全国から総勢約180名、40単位会の参加により青年話創会2019福島大会が盛大に開催された。
 当日は小雨の降る中、会場では特産品の桃を思わせるようなピンクの法被を纏った担当部会の福島会の方々の出迎えが会場を盛り上げた。福島会の内山勇二さんと村上淳子さんの司会により開会宣言があり、主催者である佐々木宏幸日事連会長から挨拶があった。
 続いて企画運営担当部会長の深谷義人さん(福島会青年部会長)の挨拶と、「災害に備える未来のまちづくり」というテーブル討議テーマの発表がなされたのち、昨年の青年話創会2018について担当部会長であった東京会の脇宗一郎さんから報告がなされた。
 その後、報告事項として北海道東北ブロックの4単位会から活動報告と、令和元(2019)年度の単位会青年部会等の設立報告があった。
 「災害に備える未来のまちづくり」というテーブル討議テーマに基づき、各テーブル10名ほどに分かれ、書記担当者と進行係の役割分担がされ討議が交わされた。
 どのテーブルも、近年頻発するさまざまな自然災害について防災や減災の観点から意見を交わし、建築士として何ができるのか、どのようなまちづくりが必要なのかなど、活発な討議が行われ、瞬く間に発表の時間を迎えた。
 その後、司会者に促され各テーブル毎に討議内容の発表を行った。発表結果を通して、防災意識をもって設計することや、災害時においては近隣県の支援だけでなく、ブロック単位や全国での支援体制を整えるなどの連携が重要であるとの認識を共有できた大会であった。
 最後に深谷部会長のから総括の挨拶があり、防災意識の大切さ、災害について経験したことを風化させないよう意識を持って語り継ぐことの大切さが語られた。予定時刻を10分過ぎて閉会となり、本大会の活発さを印象付けるものとなった。
 本大会の討議内容を具現化した実例や、他会の活動報告内容を取り入れた結果が来年開催の福井大会にて報告されること、また積極進取の精神を持ち、活動の輪がいっそう広がることを期待したい。
片瀬 京子(かたせ・きょうこ)
東京都建築士事務所協会青年部会幹事、新宿支部、株式会社マックスネット・コンサルタント