昨年（2018年）の10月ごろから毎朝、近くの土手を20分ほど（距離にして3km）走っています。コラムのタイトルは「私の趣味」なのですが、実のところ走ること自体はそんなに好きではありません。ただ走るだけというのが私にとっては退屈で精神的に持て余してしまうのです。
　では何のために走っているのか、それは山に登りたいからなのです。 　4年前から妻とふたりで登山に行くようになりました。きっかけは妻が友だちと筑波山に登った時、ケーブルカーで登ってしまったのが不服でちゃんと登りたいと言うので、なら僕が連れて行ってやると言ったのが始まりです。
　私は学生時代には山岳部員で一応経験者ですから、先ず道具を揃えるところから始めました。驚いたのは道具の進歩でした。山岳部のころのものと比べたらデザインも機能も比べものにならないほど進歩していて、見ているだけで楽しくなってきます。
　道具を揃えていよいよ山行です。はじめはハイキング程度の軽いものでしたが、楽しさがわかってくるにつれて徐々にレベルアップし、今ではテントを担いで日本アルプスにも登るようになりました。
　登頂したときの達成感とそこから見る絶景、高山に生息する動物や植物、テント泊夜の星空等を見たときの高揚感は独特のものがあると思います。
　登山を始めて知ったことで意外だったのは、私の身近にも山好きが結構いるということでした。葛飾支部の前支部長で現在東京会の常任理事である植竹先生はガチの山男で、日本アルプスの名峰はすべて登頂されているとのことで、数々の貴重な体験談を教えていただきました。また昨年、逝去された江東支部の前支部長であった内田先生も山がお好きでした。以前、第5ブロックで金沢研修旅行に行った際に北陸新幹線の窓から見える山々のことを色々と教えて下さったことは、私にとって忘れがたい思い出です。 　昨年10月に北アルプスの涸沢に行った時に、とてもしんどい思いをしました。そこで減量と足の筋力UPを目標に走り始めたわけですが、今は走り終わった後に軽い筋トレと体幹トレーニングをしています。おかげで終わった後に大量の汗をかくようになり、それが非常に気持ちよくなりました。
　体重も9kgほど落とすことができ、今年登った山ではその成果を実感することができました。とはいえあまり無理はせずマイペースで、できるだけ長い間登山を楽しみたいと思っています。そのために毎朝のジョギングも続けるつもりですが、こちらも無理はせずマイペースで続けていきたいと思っています。