第92回定時総会開催
東京都建築士事務所協会
田口 吉則(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員会委員長、江戸川支部副支部長、株式会社チーム建築設計)
房前 寿明(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員会、目黒支部副支部長、ユニップデザイン株式会社)
大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
児玉耕二東京都建築士事務所協会会長の挨拶。
議長団。左から脇宗一郎副議長(千代田)、白井康雄議長(目黒)、武内敏幸副議長(江戸川)。
別室で行われた役員選任後の初理事会。
第92回定時総会開会
(13:30~15:30 蓬莱の間)
 総会に先立って、司会者である事務局の林真由美さんより昨年度にお亡くなりになった8名の方の紹介があり、黙祷をささげた。定時総会の定足数である1,596事務所の過半数799名に対して正会員出席者117名、電子評決等788名、計905名で定足数を満たし定時総会の成立が確認された後、加藤昇副会長より開会が宣言され、山下登副会長より「建築士事務所憲章」の朗読が行われた。
児玉会長挨拶(要約)
 本部の委員会活動では、男女共同参画事業、建築士事務所へのマネジメント支援、建築士地位向上のワーキンググループを立ち上げた。今年度はそれらの検討結果に基づき、具体的な活動に移しステップアップしていきたい。さらに私が就任した時に掲げた3つの目標「働き方改革の推進」、「関連団体との連携強化」、「支部活動の活性化」も推し進めていきたい。
 支部活動は現在、行政への協力や防災対策などの地域貢献があるが、都民のための建築セミナーやイベント、小中学生のための出前授業の派遣などを行って地域での信頼や地位を高めていきたい。これは建築士の地位向上にも繋がる。これらの実現に向けて会員の皆様方のさらなるご協力をお願いしたい。
 続いて事務局一任の声を受け、議長団を選出。議長団が登壇し、議長一任の声を受けて議事録署名人2名が選任され議案の審議となる。
議案の審議
 前川秀則専務理事と事務局経理担当の西森一郎さんから第1号議案「平成30年度事業報告の承認」と第2号議案「平成30年度収支決算の承認」に関する議案書の説明が行われた。監査報告は安藤欽也監事が代表し監査報告書を読み上げた。
 ここで、文書による意見・質問書が発表され前川専務から回答があった。意見は2件あり内容は、外国人留学生の対応など働き方改革への要望と、建築士事務所の地位向上とともに業務内容や報酬も釣り合ったものになるよう検討をお願いしたいというものであった。
 会場からの質疑はなく、第1号議案と第2号議案は過半数以上の多数の賛成により承認された。
 続く第3号議案(役員の選出に関する件)について役員候補者選出管理委員会の原田英男委員長より説明があり、正会員の理事候補者などが紹介された。そして第3号議案は質疑もなく承認された。
 ここで選任後の初理事会を開催するため総会は一時中断となり、20分後、初理事会が終了して総会が再開された。再任された児玉会長から挨拶があり理事・監事の紹介があった。前川専務理事が再任され、副会長が2名、常任理事が3名、理事が7名が新任されたとのことだ。また5月23日の理事会において承認された会長補佐職として横村隆子さんが就任されたとの説明があった。続いて前川専務理事から「令和元年度事業計画の報告」と「令和元年度収支予算の報告」が、児玉会長から第91回定時総会において継続審議となっていた第4号議案についての報告があった。以上で、当日の議事は終了し、議長団が退席となる。
表彰
 退任役員等表彰:退任される20名の役員・支部長が紹介され、代表して山下登前副会長、田中正裕前練馬支部長が壇上に上がり、表彰状と感謝状が贈呈された。続いて佐藤登前賛助会員会代表、事務局の河元幸男前経理課長に同じく感謝状が贈呈された。
 会員表彰:当協会に30年在籍し、本会の発展に寄与された会員9社が紹介され、代表して(有)翔建築設計事務所の小澤清さん(荒川支部)に表彰状が贈呈された。
 会員増強優良支部表彰:会員増強ワーキンググループ加藤昇主査より会員増強について報告があり、千代田、北部、江戸川の上位3支部が登壇し、代表して千代田支部に表彰状と副賞が贈呈された。
 塚本達二副会長が令和元年となり新たな気持ちで支部事業にご協力をお願いしたいと述べ無事閉会となった。
東京建築賞表彰式。壇上には選考委員。
東京建築賞受賞作品のパネル展示。
東京建築賞表彰式
(15:40~17:00 曙の間)
 1階に場所を移しての東京建築賞の表彰式が、宮原浩輔東京建築賞特別委員会副委員長と事務局の三沢美和子さんの司会で始まった。司会者から東京建築賞の意義と選考基準の説明があり、選考委員の方々の紹介と受賞作品の紹介があった。東京建築賞選考委員会委員長の栗生明先生から選考過程の状況と受賞作品の講評。応募作品は昨年の応募数の2.5倍以上の78作品、今年から新人賞を新設して若い人の住宅の応募が急増したこと、どの作品も質が高かったことなどの説明があった。東京都知事賞以下、計19作品が受賞した。上野雄一都市整備局技監から部門ごとに賞状・記念品が贈呈され、児玉会長の挨拶後、閉会となった。
記者会見。
記者会見
(17:10~17:30 曙の間)
 新聞社4社;日刊建設工業新聞社、日刊建設通信新聞社、建通新聞社、日刊建設産業新聞社と、『日経アーキテクチュア』の編集長を迎え、総会後の記者会見が行われた。
 冒頭の前川専務理事からの会見の説明後、児玉会長の挨拶があり今回選出された副会長や会長補佐の紹介が行われ、各担当について今後の抱負を述べた。記者からは、休眠人材の活用やマネジメント支援センターの設立についての熱心な質問があり、これらについての関心の高さがうかがわれた。また会長補佐の役割、地位向上ワーキングについての質問もあった。
懇親会での児玉会長挨拶。
丸川珠代参議院議員の挨拶。
東京都議会自由民主党
都議会公明党。
都民ファーストの会東京都議団。
東京都都市整備局。
懇親会
(18:00~19:30蓬莱の間)
 穏やかな二胡とアコースティックギターの生演奏が奏でられる中、総会と東京建築賞の出席者に各支部の会員が加わり大勢の参加者が集い、児玉会長の挨拶で懇親会が始まった。
 丸川珠代参議院議員、やまざき一輝東京都議会自由民主党政務調査会長、東村くにひろ都議会公明党幹事長、増子ひろき都民ファーストの会東京都議団幹事長にご挨拶をいただいた。続いて東京都都市整備局の佐藤伸朗東京都技監兼都市整備局長の代理で上野雄一都市整備局技監、近角真一一般社団法人東京建築士会会長、藤沼傑公益社団法人日本建築家協会関東甲信越支部支部長よりご挨拶をいただいた。白井勇一般社団法人日本建築士事務所協会連合会常任理事の発声で乾杯が行われ、バイオリンやビオラの演奏の中、歓談が始まった。和やかな歓談のなか、当協会に50年間の長きにわたり在席した元台東支部、山口一級建築士設計事務所山口祐弘さんの代理で山口綾子さんに感謝状が贈られた。続いて賛助会役員が紹介され、新任の今井信之代表より挨拶が行われた。
 中締めは浅草生まれの浅草育ちである中村栄太郎本会名誉会員の威勢のよい発声のもと、三本で締められた。最後に寺田宏副会長の挨拶で幕が閉じられた。
田口 吉則(たぐち・よしのり)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員長、江戸川支部副支部長
1953年東京生まれ/(株)チーム建築設計代表取締役
房前 寿明(ふさまえ・としあき)
東京都建築士事務所協会目黒支部副支部長、ユニップデザイン株式会社
1971年 大分県大分市生まれ/1996年 九州芸術工科大学 生活環境専攻 博士課程前期 修了/1996年 仙田満+株式会社環境デザイン研究所 勤務/2003年 プロ・ジェクト、長谷山純一級建築士事務所 勤務/2007年 ユニップデザイン株式会社 設立、現在に至る
大平 孝至(おおひら・たかし)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事
1984年 東京電機大学建築学科卒業/株式会社ダイリン一級建築士事務所勤務。マクドナルド、松屋、鳥貴族等、チェーン展開の飲食店の建築設計及び店舗デザイン設計をする
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