本部役員就任挨拶
平成30年度 東京都建築士事務所協会
岩﨑 孝一(東京都建築士事務所協会理事、株式会社吾妻設計代表取締役)
理事
岩㟢 孝一

事業企画委員会、人材力支援事業運営委員会、賛助会員会

 この度、第5ブロック・江東支部の推薦を受け、総会を経て理事に就任しました。
 江東支部所属会員として、今まで本部会員会委員、江東支部長、江東支部監事を務めてきました。今後、理事として、第5ブロックの方々と連絡を密にし、お役に立てるよう努めて参ります。
 また第5ブロックの会員諸氏は、二代、三代と地域に根付いた地元の設計事務所が多く、行政との連携、区民へのサービスに力を注いでいますが、なかなか行政からの業務委託が少ないのが現実です。東日本大震災の際は、区民の被害住宅に率先して赴き、3週間自分の仕事を中止して、相談、補修対策、助言に会員が働いてきました。災害に対して、事務所協会が大きな力になる団体であることを実績として残しました。
 事務所協会が取り組んできた、特定沿道緊急輸送道路の沿道建築物、さらに江東区内では特定沿道に該当しないマンションが数多く、耐震診断を行い耐震補強が必要と判断された多くの建築物が耐震化費用負担が困難で着手できないほか、旧耐震木造住宅さらに新耐震木造住宅でグレーゾーンにある建物は、完了検査を受けていない建物があり、これらの対応として、地元密着の支部会員が率先して、技術力のある専門家チームとして、一丸となり、期待に応え、職能、収益と信頼を勝ち取り、さらなる発展に寄与したいと思っています。
 私は、縁があり(株)協立建築設計事務所に入り、当時工事監理部長の大内達史氏(前会長)と設計部所属の私は、工事着手から竣工まで12年間、指導・助言を受けた経験があります。数日前、設計業務の打ち合わせのため、湾岸エリアの深川消防署有明分署仮庁舎に訪れましたが、テニスの森近くに新庁舎がまもなく完成とのこと。周辺は、以前青島都知事時代に急遽中止となった都市博の名残のシンボル的建物があり、さらに超高層マンションの建設、2020年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催に向けた各種競技施設の建設ラッシュです。大手事務所と小規模設計事務所が混在して活動する第5ブロックは、こうした新しい時代に敏感に触れ、会員の増強と、勉強会・見学会を通してスキルアップを図り、皆が事業継承していくことが事務所協会の大目標と考えております。
 すでにBIM活用が始まり、今後設計業務の大きな変化が予想されます。会員の皆様、賛助会、協力会の皆様のご指導とご協力を得ながら、何卒よろしくお願い申し上げます。
岩﨑 孝一(いわさき・こういち)
東京都建築士事務所協会理事、江東支部、株式会社吾妻設計
1948年 栃木県佐野市生まれ/1972年 日本大学理工学部卒業後、株式会社協立建築設計事務所入社/現在、株式会社吾妻設計代表取締役