豫園商城は上海でも有名なグルメ&買物スポットで、入口門を入るとそこは買物の天国になり、観光客でごった返しています。工芸品店やら雑貨店またはお土産店などに人があふれ、満足に歩けない状況で散策しながら通り抜けて行くと広場があり、その先に「湖心亭」が現れます。豫園の建物のひとつですが、カクカクと曲がっている橋があるために、見る角度で建物の奥行感の違いを感じます。池の水面から立ち上がっている柱は日本では考えられないほどにか細く、屋根の瓦の反りは凄い迫力、その先端は空を指し、棟瓦および外壁等には細かい装飾、スケッチをするには格好の建物です。
昼食の休憩時間を利用して、現地で買い求めた紙と鉛筆で夢中速攻でスケッチを始め、建物の大枠を描き上げたところ、現地の人でしょうか複数の人に囲まれていて、何やら言われている様子です。言葉も意味もわからず旅行先でのトラブルも困るので、手を止めて何カットか写真を撮って残念終了となりました。
人前で描くのはとても気恥ずかしい……。
鉛筆で描きましたが、ペンを加えて「湖心亭」を仕上げてみました。
中坪明夫(なかつぼ・あきお)
菊池建設株式会社東村山支店支店長、東京都建築士事務所協会北部支部
2000年 菊池建設株式会社一級建築士事務所入社
2000年 菊池建設株式会社一級建築士事務所入社
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タグ:思い出のスケッチ