VOICE
高妻 昭子(東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、(株)大和創建一級建築士事務所)
ちゃーりーは2009年6月生まれの七色メキシコインコ
2010年1月11日に完全閉店間際の「コジマお台場店」から我が家にやって来ました。仰向けになって店員さんに尻尾を引っ張られて喜んでいる姿に一目惚れ。来たときは中雛で羽もぼそぼそでしたが、みるみる綺麗な緑色になり、「おはよ」っておしゃべりもしてくれるようになりました。体重も120gを超え、肩幅の広いがっしりしたインコに成長。ケージで休んでいるときは、テントに背中をもたれかけて足で鼻をほじって手入れしている姿がオヤジのよう。仰向けで藁のボールを転がしたり、元気いっぱい。ケージから出すと一目散に飛んできてくれて膝の上でくつろいで、頭や背中をナデナデさせてくれたものでした。
2017年頃から時々飛び回ってキャーキャー騒ぐようになり、足も悪くなって体が傾くようになってきて……鳥の病院に連れて行っても原因がわからず……。2019年夏、とうとう痙攣の発作を起こして入院。入院中の1週間の糞便検査で「鳥ボルナウイルス」に感染していることが判明。治療法は確立しておらず、症状を抑える薬を毎日飲み水に溶かして与え、免疫を上げるために2週間に一度インターフェロン注射を打つことになりました。ここから本格的に闘病生活に。
 薬を飲んでも、痙攣こそしないもののバタバタ飛び回ってしまう発作はしょっちゅうあり、ひどいと抱いて一緒に寝ました。
 通院するようになると毎回お医者さんに捕まれるので人間不信になったのか、たまにしか飛んできてくれなくなりました。
コロナ禍になった2020年6月、父が誤嚥性肺炎で他界。不思議なことに父が亡くなってからしばらくは発作がなく、父が悪いモノを持って行ってくれたのかなと思ったりしました。
 が、秋頃から又調子が悪くなり、2020年12月に痙攣し、入院。「非常に悪い状態」と言われ、もうダメかと思いましたが、何と4日で退院でき家に帰ってきて膝に載せたら「おはよ」って言ってくれて。帰って来たのがわかったんだね~と嬉しかったなあ。ただ、この頃を最後に「おはよ」っておしゃべりしてくれる事もなくなりました。
2022年の秋頃からエサを食べる時にずっと鳴くようになり……辛いから鳴くのか……そのうち鳴くと同時に羽をバタつかせるようになり。でも一生懸命食べていました。夜中までずっと鳴きながら食べることもあり、上手く飲み込めないから長い間食べているのかと思ったり。
 2023年2月、全然食べなくなってしまい、「食べなくなるって言うのはもう……そういう事なのかなあ、頑張ってと願うのは人間のエゴなのか」と思いながら病院へ。でも先生は「強制給餌して元気が出ることもありますから」と言ってくれたので、入院。体重83g。
 強制給餌で体重を増やしてもらい、2週間で退院。しかし又食べなくなり1週間後再入院。しかし何と2月末に退院してからは願いが叶って前のように食べるようになり、春~夏頃には100gを超えた状態を維持していました。
秋が来て病状はーは一進一退。食べないときは膝に載せて食べさせるようにしました。足が悪く、ひとりで食べているとバランスを崩してしまいますが、両方の羽を広げてバランスを取りながら頑張っています。
2024年1月29日。朝から現場で忙しく、夜も賀詞交換会があり心配しながら早めに帰って食べさせたところ、一生懸命飲み込んでくれて。次の通院の2月3日までは大丈夫だなと思いました。
 1月30日、いつもの朝。ピャーピャー鳴いて起こしてくれました。が、食べさせようとしても食べないし、ぐったりして。急いで病院に連れて行きましたが、何と、もう消化する力がなく、前日食べさせたエサがそのうに詰まっている状態で。治療しようとしている所で心肺停止となり、救命処置もしてくれましたが、とうとう逝ってしまいました。
私たち家族のために限界を超えてまで頑張ってくれたちゃーりー。本当に本当にありがとう。
高妻 昭子(たかつま・あきこ)
東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、(株)大和創建一級建築士事務所
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