第3ブロック協議会技術研修会開催
第3ブロック|令和5(2023)年11月21日(火)@一般財団法人日本品質保証機構
渡辺 博明(東京都建築士事務所協会品川支部、勝栄工務店一級建築士事務所)
講習風景。
骨材試験風景。
骨材試験風景。
引張試験見学風景。
棒鋼の引張試験風景。

 日本品質保証機構(JQA)の関東マテリアルテクノ試験所にて、第3ブロック協議会技術研修会を開催した。参加者は、世田谷支部2名、品川支部5名、賛助会員1名、合計8名であった。
 関東マテリアルテクノ試験所は、京浜急行「青物横丁」より徒歩10分にある。試験所では、難波正秀特別参与、伊東誠所長、吉村春樹事業開発室長(大阪より参加)、西田知樹氏に対応いただいた。
 はじめに難波特別参与より挨拶があり、その後、西田氏、吉村氏より一般財団法人日本品質保証機構の業務内容などの講習を受けた。

日本品質保証機構について
 一般財団法人日本品質保証機構は、1957(昭和32)年に財団法人日本機械金属検査協会として設立された。現在では公正な第三者機関として、ISO9001、ISO14001をはじめとするマネジメントシステム認証、また、電気製品・医療機器・車載機器に関する電気安全の認定・試験、またJISマーク認証を実施されており、大変広域な分野の事業を展開されている。
試験所の見学
 講習修了後、試験所の見学に向かった。建築分野では建築材料などの試験・検査を行っており、耐震工事、大規模改修時のコンクリート圧縮強度試験、中性化試験、塩化物試験等などで、われわれも大変お世話になっているところである。
 試験所では、実施されている建設材料の試験の模様を3チームに分かれ見学させていただき、鉄筋の圧接部分の引張試験で、万能試験機を用いて、実際に鉄筋部分が破断するところなどの検査を見せていただいた。
 また、JISの認定試験をしている作業場所には、さまざまな認定の対象となる工具等が置かれている。なかでも特に目に止まったのはマッチだった。マッチのJIS認定作業は大変興味深いもので、マッチ箱のマッチを1本1本点火できるかの試験、また、マッチ点火時間の測定など。建築とは、まったく違った世界を見せていただいたのは、たいへん興味深い経験だった。
 講習会完了後、青物横丁にて懇親を深めさせていただき、第3ブロック協議会技術研修会を無事完了することができた。
 関東マテリアルテクノ試験所の皆様には、お忙しい中、時間を割いていただき、分かりやすく説明していただいたことに深く感謝します。また、この研修会の準備等をしていただいた賛助会員会長の関さん、相談役の佐藤さんに感謝します。
渡辺 博明(わたなべ・ひろあき)
東京都建築士事務所協会品川支部長、(株)勝栄工務店一級建築士事務所
1955年8月生まれ/(株)勝栄工務店一級建築士事務所代表取締役