思い出のスケッチ #359
北欧の港町
石井 孝男(東京都建築士事務所協会賛助会員、三協株式会社)
 今から25年ほど前の六月に「国際構造工学協会」がデンマークで開催され参加しました。
 開催終了後の見学会では「橋とトンネル」が主なコースで、島と島を連絡するグレートベルト・リングの建設工事現場やフイヨルドを渡る浮橋等を見学しましたが、文化遺産などはありませんでした。
 その後、退職し一〇年ほど前に家族と観光目的に秋の北欧四か国を旅行しました。
 旅行時に撮影した写真と絵葉書から、旅行記念として帰国後に思い出として描いた絵がありましたので、今回その中からデンマークの港町である「ニューハウン」の建物と停泊している船を選びました。
 北欧の玄関口であるデンマーク・コペンハーゲンは、おとぎの国のアンデルセン像やチボリ公園が有名です。
 ニューハウンは運河に沿って色鮮やかな木造家屋が並び連なっています。建物の屋根や出窓の形も可愛らしく、まちなみにはカフェやレストランが並び活気が溢れた港町です。
 停泊している漁船や観光船もカラフルな色合いで建物とマッチしています。町を歩いていると潮の香りとカフェからのコーヒーの臭いが今でも印象に残っています。
 ノルウエーの「ベルゲン」と同様な港町と感じました。
石井 孝男(いしい・たかお)
東京都建築士事務所協会賛助会員、三協株式会社
1967年 東京都立大学大学院工学研究科土木工学専攻修了/日本道路公団(現NEXCO中日本)入社、本社・建設局・管理局及び試験研究所等で東海大橋・東名阪自動車道(木曾三川)橋・若戸大橋拡幅・東名改築等に携わり、所長・調査役等を勤める/1993年日本道路公団退職、石川島播磨重工業(IHI)入社/1994年東京都立大学博士(工学)の学位を授与/1995年武蔵工業大学(現東京都市大学)非常勤講師/1996年カザフスタン(イルテイシュ橋梁)に携わり部長・技師長を勤める/2006年石川島播磨重工業退社、NEXCO中日本関連会社入社/2009年退社、同年三協(株)技術顧問、現在に至る