関東甲信越ブロックWeb青年交流会
青年部会|令和4(2022)年3月18日(金)Web開催
倉部 広大(東京都建築士事務所協会青年部会幹事、株式会社三悦設計)
本会会議室でのWebミーティング。
大型モニタのZoom画面。
 関東甲信越ブロックである東京会・茨城会・栃木会・埼玉会・千葉会・神奈川会・新潟会・長野会・山梨会(郡馬会は欠席)の青年世代が約30名集まり、Zoomを使用したWebにて、青年世代が主体的に横のつながりを強固なものとし、以降もブロック間での交流を継続的に図ることを目的とした交流会が開催された。昨年の3月に続く2度目の開催である。
開会の言葉・開催趣旨説明:村田 雅利 東京会青年部会長
 「日本建築士事務所協会連合会の青年部会連絡会議において、各単位会青年部会の活性化と共に、青年組織のない単位会にも交流・情報共有ができる場をつくり、近隣単位会での事業交流を望まれている。関東甲信越ブロックも横のつながりを持つことが、今後の建築士事務所協会の発展につながる。単位会としての考え、個人としての考えを交流会を通じて話し合い、今後の方向性をまとめていきたい」。
来賓挨拶:児玉 耕二 一般社団法人日本建築士事務所協会連合会会長
 「青年部の交流会を、ひとつの単位会だけではなく、関東甲信越ブロック単位で交流をすることでネットワークを広げ、他県ではどのような活動をしているのだろうかなど、互いに参考になる情報交換をし、大いに活性化を進めていただきたい。次の10年は自分たちの時代であるという意識で取り組んでいただき、自分の事務所をどうしていくのか、事務所協会がどうあるべきかを考え、積極的に協会の活動に関わっていただきたい」。
交流会
 交流会は4つに議題を分けて行われた。
① 参加者紹介・単位会紹介・活動紹介
 各単位会の代表者が活動状況を紹介した。全体的にコロナ禍であるため直接顔を合わせる活動は控えており、Webを利用した講習会などが主となっている。講習会以外の活動を挙げると、栃木会では、BIM普及の観点から、映像による学生対象のBIMセミナー(動画を撮影し、県内の建築学科のある大学・高校・高専にDVDを配布)、県内への就職、また設計事務所へ就職が少ないことから、県内の各設計事務所の得意分野やマップを作成し、県内の学校(全生徒)へ配布を予定している。また、千葉会では、独立間もない方(独立予定の方)が「ホームページつくりたいが費用が掛かる」など悩むことから、ホームページをつくる講座を開催した。

② 青年部会が発足できない課題の整理、今後の発足予定
 青年部会をつくることが終着点ではなく、青年世代が交流を持てる受け皿をつくって行きたいと考える。
 その中で、事務所協会での活動が事務所単位でひとり参加の制約があり、若い人が参加できないという課題がある。
 世代交代が進まない中、青年世代は建築士会の活動や、個々のグループで情報交換をしており、改めて事務所協会で青年部会を立ち上げるメリットが見出せないという意見もあった。
 事務所単位でひとり参加の制約については、単位会によって制度に差があり、栃木会では、専任者引退後、経験の少ない後任者が協会の活動においてスムーズに移行できるように準会員を設けている。また、新潟会、長野会においては今後青年部会を発足するために単位会内で話題があり、動きやすい環境がつくれそうだとの話があった。

③ 今後の青年世代交流の必要の確認と交流の方法(課題)について
1. 今後の青年世代交流の必要の確認については、参加した単位会すべてが交流会を続けるべきとの発言があった。青年部会のない単位会においてはこういった交流会があることで初めて知る情報があるので継続したいといった発言も多かった。
2. 交流の方法(課題)については、今後開催するにしても集まって話をするだけではなく、講習会やプレゼン大会等の企画と合わせて開催し、企画後に交流会といったことをやっていきたい。また次回以降の主催は単位会の持ち回りとする。ブロック全体で毎回集まることが難しくても、隣県どうしで交流を持つなど近いところ同士でまずは交流を深めていきたい。

④ 今後の交流について(まとめ)
 今後の交流会の方針を下記のように話し合った。
・関東甲信越ブロック交流会を続けていく。
・交流会は青年世代がつながりをもてる交流会とする。また、専任者以外の所員にも参加ができることが望ましい。
・交流会は年2回程度開催し、講習会等はWebで開催し、まちなみ見学会等、懇談会は対面開催としたい(コロナの情勢による)。
・令和4年度は東京会にて講習会等をWebで開催する(令和4年12月予定)。講習会後、Webでの交流会・報告会も行う。
・交流会は、各単位会持ち回り幹事(青年組織のある単位会)で運営をすることで調整する。各単位会の予算について、親会と調整をいただきたい。
閉会の言葉:太田 宏正 東京会青年部会副部会長
 「この後、懇談会を開催したいところだが、コロナの状況で開催出来ず残念。まずは何かをやってみないと始まらない。今日の交流会で、すこしずつ各単位会が動き始めている。将来を見据えた活動につながる様に考え、引き続き皆様と協力させていただきたい」。

 昨年と比べて青年部会を発足するために動いている会が出てきたり、他会の活動の内容を真似てみたりといった活動が増えており、交流会の意味は出てきている。交流会で得た情報を各単位会に持ち帰り、少しずつでも青年世代を活性化していただき、次回開催の際はより輪が広がり、強固な関係を築きたいと思う。
倉部 広大(くらべ・こうだい)
東京都建築士事務所協会青年部会幹事、新宿支部、株式会社三悦設計
1987年東京都生まれ/2008年 日本工学院専門学校卒業/2008年 (株)ビームス・デザイン・コンサルタント入社/現在、(株)三悦設計
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