中央支部50周年記念会
支部だより:中央支部
村上 淳(東京都建築士事務所協会目黒支部、山下設計)
第1部白石仁章先生による講演。
中央支部新旧役員および現会員の皆さん。
 1965年4月にスタートした東京都建築士事務所協会中央支部は、昨年、設立50周年を迎え、これを記念するイベントを去る2015年11月10日「コートヤード・マリオット銀座東武ホテル」にて開催しました。
 記念会は2部構成で、第1部は外務省外交資料館にお勤めの白石仁章先生を講師にお招きしての「企業人としての竹鶴政孝」と題した講演会です。白石先生は、多忙な勤務の傍ら日本とスコットランドの交流史についての資料収集を長年に渡り続けてこられ、特に昨年3月にかけて放映されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」主人公のモデル、「ニッカウヰスキー」創業者・竹鶴政孝氏の調査研究にかけては第一人者の方です。表題のとおり、朝ドラで描かれた良き家庭人としての竹鶴とはまた別の側面として、今や世界五大ウィスキーの一角を占める「ジャパニーズ・ウィスキー」をゼロから育てた開拓者としての足跡、そして晩年には1972年の札幌冬季オリンピックの誘致、さらには70m級ジャンプ競技で達成された日の丸飛行隊の快挙にも、竹鶴氏が大きな役割を果たしていたことが語られ、とても興味深い講演となりました。
 引き続いての第2部懇親会は、お招きした本部役員をはじめとする来賓の皆さんの他に、久しぶりに顔を見せた中央支部歴代の元支部長も加わり、参加者80名近くを数える賑やかな会となりました。
 立石晴康東京都議会議員、中央区・吉田不曇副区長のお祝いの言葉に加えて、この中央支部がホームグラウンドでもある大内達史会長からは、日ごろの事務所協会への協力の謝辞と、これからの発展を見据えた協会活動への決意表明がありました。
 発足以来50年という歳月には、世の景気に揉まれた浮き沈みもありましたが、中央支部の会員数は、ここ数年の会員増強活動が成果を結び、今年度ようやく100事務所に到達しました。
 この度の50周年記念会を終えて、中央支部の役員一同、次の100年に向けて心を新たにしたところです。
村上 淳(むらかみ・あつし)
株式会社山下設計、東京都建築士事務所協会中央支部副支部長
1956年生まれ/趣味は山歩き
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