中野支部忘年会
中野支部|令和元(2019)年12月12日@中野サンプラザ
末延 史行(東京都建築士事務所協会中野支部支部長、有限会社ケアデザインステーション)
不燃化特区と危険度判定のずれ。
12月13日の『建設通信』記事。
武蔵野音大卒業生によるサキソフォン四重奏。(撮影:宮崎 州)
 中野支部の忘年会はこの年最後の満月の夜に行われた。冒頭私のスピーチでは、中野駅北口再開発の件でJIAと共同で区議会へ陳情書を提出し、採択されたこと、都が進めている不燃化特区指定区域と危険度判定にズレが生じていること、23区の中でも多い方と指摘されている空き家のことなどをお話した。
 区議会への陳情については、共同して行った白江龍三JIA関東甲信越支部中野地域会代表からお話しいただいた(これは翌日の『建設通信』でも取り上げられていた)。また、不燃化特区指定区域と危険度判定にズレについては、地図の赤線で囲った部分が大和町の不燃化特区指定区域だが、危険度がより高い縦の赤線地域がはみ出ており、より危険な地域へ指定を変更する必要があるのではないかと指摘した。
 続いて中野区からは、中野駅周辺まちづくり担当の豊川士郎部長より、区役所のシステム障害への対応と、建築・まちづくりに関する話があった。加藤昇副会長からは、本部での活動、特に東京都西部地域の多くの役所へ表敬訪問したことなどが述べられた。鈴木照男中野区建築設計事務所協会代表理事からは、建築に関する調査等について専門家集団であるわれわれ中野支部に委託してほしいと話があった。
 その後は歓談となり、アトラクションとして、武蔵野音大卒業生によるサキソフォン四重奏で、クラシック・洋楽メドレーを30分ほど楽しんた。これは昨年、練馬支部で主催した武蔵野音大の見学会以来の繋がりによるもので、前練馬支部長の田中正裕さんに感謝します。
 目の前での演奏は迫力があり、アンコールの求めにも快く応じてくれた。区議会の皆様からも沢山のスピーチをいただき、会は盛会の中で終わりの時間を迎えた。
 中野サンプラザは2024年度に解体の予定である。このシーズンで区議会の終了を待っての忘年会の予約は今でもたいへんなので、新施設ができるまでの数年は宴会場探しに難航すること必至である。新しい施設は区が土地を処分し、民設民営としてできる。この流れは変えられない。
末延 史行(すえのぶ・ふみゆき)
東京都建築士事務所協会中野支部支部長、有限会社ケアデザインステーション