消防実務講習会開催
板橋支部|令和元(2019)年7月17日@板橋区立文化会館
竹澤 大一(東京都建築士事務所協会板橋支部、株式会社竹澤古典建築設計事務所)
講習会テキスト。
講習会の様子。(撮影:筆者)
 板橋支部では、定期的に区の行政担当者をお招きし、法令・条例の運用など実務に関するレクチャーをいただいている。建築並びに消防という面から区民の安全を守る行政の運営への協力、ひいては会員の実務を円滑に運ぶ事を目的として、建築においては「行政打ち合わせ会」、消防においては「消防実務講習会」を開催している。
 7月17日に開催された消防実務講習会は、一般社団法人板橋区建設業協会との共催で年に1回開催されており、本年は板橋消防署予防課、並びに志村消防署予防課からご多忙の中、各課長を始め講師の方を含め7名のご出席をいただいた。
 講習会のテーマは、法改正など大きな動きがある場合は、それに関する内容が取り上げられることが多いのだが、本年は主に「消防同意について」という広い切り口をテーマに、講師の磯崎智成 板橋消防署予防課予防係副主任から、窓口で多くある質問・指示事項についてわかりやすくまとめてお話しいただいた。
 有窓改・無窓階の判定や、PSに電気とガスが併設する場合など、具体的な内容について窓口での指導の意図から丁寧に解説をいただき、また、規制だけではなく緩和規定の使い方についても事例をあげて解説いただけたのは、会員の皆様にも参考になったことと思う。
 建築実務に窓口のこちら側から携わる者として、窓口の向こう側の方のご苦労に思いを馳せる機会はなかなかないというのが正直な所だと思うが、私にとってはそういう意味でもたいへん有意義な講習会であった。今回はご紹介できなかったが、板橋支部では区の建築行政についても同様の催しを行っているので、機会があればご紹介させていただければと思う。
竹澤 大一(たけざわ・ひろかず)
東京都建築士事務所協会板橋支部、株式会社竹澤古典建築設計事務所