賛助会員会14年の活動経過と思い
佐藤 登(賛助会員会初代代表、三協株式会社)
賛助会設立発表式。
目黒教授による特別講演会。
皐月祭の展示風景。
 このたび賛助会員会運営委員会(旧総会)にて7期務めてまいりました賛助会員会代表を退任いたしました。永きにわたりお世話になりました皆様には心より御礼申し上げます。これまでの回想録とでも申しましょうか、14年間の思い出を述べさせていただきます。
賛助会組織の発足
 平成18(2006)年、当時の織本真一郎理事、荒川純一理事、堀秀彦会員、前野本俊夫事務局長(故人)から招集がかかり、この度賛助会員組織を設けることとなったとの説明があり、「あなた方で初代の役員・幹事を務めていただきたい」との要請がありました。招集された私以外のメンバーは次の通りです。文化シャッター(株)井手新さん、ナブコシステム(株)八鍬重之さん、三菱電機ビルテクノサービス(株)島沢了次さん、田島ルーフィング(株)田中嶋真さん、児玉コンクリート(株)村井貞斉さん、新光硝子工業(株)新川新一さん、(株)大佐冨永泰輔さん、日本ヒルティ(株)松本修孝さん、東陶機器(株)湯川尚さんの10名でした。織本理事より、「佐藤さん、あなたが会長を務めてくれませんか」とひとこと。しかし、顔ぶれを見ると当社よりは遥かに優れた方々がいらしたので、他の方の方が適任ではとも申し上げたのですが、強引(?)に受けさせられました。恐らくは小さな会社だが、社長という立場で自由度があるだろうとの目論見だったのかも知れません。
活動費の調達とチャレンジ
 組織化されていない状況でも当時既に賛助会員としての登録企業は60数社ありました(現在は約130社)。第1回目の幹事会は平成18(2006)年6月21日に開催されました。初めに取り組んだのは賛助会組織の規約づくり、活動資金の集金でした。活動費は賛助会員が企業PRを行う際に、5,000円、10,000円を徴収すること。カタログラックを設けて使用料を徴収すること。細々ながら活動費を蓄えることができました。次に賛助会の存在を周知させるために著名人をお招きしての特別講演会を開催しました。東京大学生産技術研究所の目黒公郎教授をお招きし、新宿角筈ホールで開催しました。客席はほぼ満席。さらにホワイエで賛助会員企業の展示会も開催し、大盛況に終わりました。お陰様で特別講演会はその後も毎年継続しており、好評を博しています。
 続いて、5月に展示会場を借りての企業PR会「皐月祭」を開催。20社ほどの会員企業が会場に、幟やパネル、商品を展示して来客を期待しました。結果はあまりにも来場者が少なく空振りに終わりました。盛り上がったのは、終了後の宴会のみでした。皐月祭は2度試みましたがやはり不発に終わり、この企画は消えました。その結果、賛助会企業同士の情報交流の場を設けようということになり「賛助会懇親会」が発足し、毎年盛況に継続しています。
また、青年部会の基礎セミナーには賛助会企業が講師として活躍しています。
賛助会企業のよりいっそうのPRを
 現在、『コア東京』に「賛助会員技術情報ファイル」の頁を設けていただき、また賛助会員企業の得意分野と工場見学が可能な会社が一目で分かる「技術情報Bank」も構築しました。現賛助会員会幹事諸氏の努力の賜物と思っております。私は代表を降りましたが今後は今井信之新代表(大建工業)を中心とする新たな幹事会が正会員とのパイプ役として活躍することと思います。これからも賛助会員の優れた技術力を活用いただき、お互いにwin winの関係を築いていただければと思います。
佐藤 登(さとう・のぼる)
三協株式会社 代表取締役
1952年 北海道生まれ/1975年 東海大学卒業後、海洋開発会社入社/1985年 三協株式会社入社、現在に至る