『コア東京』をよりよい会誌に──支部編集員連絡会議開催
東京都建築士事務所協会 会誌・HP専門委員会
野瀬 有紀子(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員会・練馬支部、女性のための住まい相談室/のせ一級建築士事務所)
大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
 平成30(2018)年3月12日16:30より、東京建築士事務所協会会議室にて、田口吉則会誌・HP専門委員会委員長の司会進行のもと平成29年度支部編集員連絡会議が行われた。会誌・HP専門委員会の13名と、各支部から選出された支部編集員17名が一堂に集まった。
 『コア東京』は前月の3月号が通巻500号。今年は創刊40周年(40巻)の節目の年である。
全体会議。
3グループに分かれて意見交換。
山崎眞広報編集委員長・理事挨拶(要旨):
 1年に一度、支部編集員連絡会議を開いています。皆さんに支部編集員になっていただいたが、何をしたらよいかわからないという方、編集についてご存知ない方もいらっしゃるでしょう。今日は硬くならずに話をお聞きいただき、ご意見をいただきたい。
栗田幸一担当理事挨拶(要旨):
 以前は編集専門委員会という名前でしたが、「会誌・HP専門委員会」と名前が変わりました。会誌、記事の内容をよりよいものにしていきたいので、各支部から情報発信していただき、こういった記事を載せてほしいなどのご意見をいただきたい。日ごろは、メールや電話で、事務局から連絡がいっていると思うが、今日は顔を突き合わせて皆様からのご意見を頂戴し、よりよい会誌にしていきたい。
支部編集員の顔ぶれ
 会誌・HP編集委員、支部編集員の出席者全員の自己紹介が行われた。29支部の支部編集員は下記の通り。
 出席支部編集員(2018年3月12日現在):古田秀行(千代田支部)、宮寺操(中央支部)、吉田潤(港支部)、白石健次(新宿支部編集員越野明子の代理)、安藤祐男(北支部)、中原健太郎(荒川支部)、白井康雄(目黒支部)、山口陽平(大田支部)、井桁正美(渋谷支部)、影山晃(世田谷支部)、末延史行(中野支部)、村田くるみ(杉並支部)、田中正裕(練馬支部)、大日向利之(墨田支部)、樫村弘子(江東支部)、松村茂夫(西多摩支部)、内山浩一郎(たちかわ支部)。
 欠席:鈴木秀司(文京支部)、杉本由美子(台東支部)、下原末彦(品川支部)、織本真一郎(豊島支部)、竹澤大一(板橋支部)、倉澤健太郎(葛飾支部)、川崎和成(足立支部)、南雲勝浩(江戸川支部)、市正彦(八王子支部)、猪砂竜一(町田支部)、鷹取奨(南部支部)、高橋修(北部支部)。

会誌・HP専門委員会メンバー:
担当理事 栗田 幸一、戸張 毅
広報編集委員会担当理事 山崎 眞、泉 晃子
委員長 田口 吉則(第5ブロック)
委員 飛田 早苗(第1ブロック)/大平 孝至(第2ブロック)/房前 寿明(第3ブロック)/野瀬 有紀子(第4ブロック)/奥山 安雪(第6ブロック)/前田 敦(青年部会)/早川 佳孝(賛助会員会)/谿口 阿佐美(賛助会員会)
『コア東京』入稿から発行までの流れと記事文章の基本
 編集デスクの大森晃彦建築メデイア研究所代表より、原稿入稿からの発行までの流れと記事入稿の際の注意点について説明があった。
毎月10日原稿締め切り→15~25日執筆者校正等→30日印刷所入稿→翌月10日発行。
『コア東京』「TAAFフォーラム」1頁の文字数:1,000~1,600字程度、1/2頁の文字数:600〜800字程度(写真・図版点数、レイアウトによる)。
写真画像は、使用するカメラでいちばん高い画素数で撮影したものがよい。
Word文中に貼り付けすると画素数等が低下するので、写真画像データは別に添付してほしい。
写真画像は多めに送ってほしい。誌面には載せられなくても「コア東京Web」には掲載できる。
文章の校正にあたって漢字を使うか、ひらがなを使うか、また、送り仮名をどう送るか等については『岩波国語辞典』に基づき校正し、さらに意図をわかりやすくする校閲を行っている。

 次に田口委員長より、記事文章を書くための基本について、『文章力の基本』(阿部紘久著、日本実業出版刊)を参考に、パワーポイントを使っての説明が行われた。
ひとつの文は40字以内にまとめるのがよい。
列挙するときは、品詞をそろえる。
修飾語は直前に置く。どの言葉にかかっているか?
読点は意味の切れ目に打つ。
削れる言葉は削る。
「で」、「の」の不要な混入を避ける。
同じ意味の言葉を重複して書かない。
意味のない言葉は書かない(例:「基本的に」や「に対して」など)。
「て、に、を、は」の使い方に注意する。
意見交換
 3つのグループに分かれ、意見交換をした。ブロックごとの意見、要望のまとめは下記の通り。
第1、2ブロック(発表者:栗田担当理事):
設備メーカーの情報誌のように、ひとつの住宅建築を着工から竣工まで追って取材し、載せるのはどうか。
会員建築士の自宅を紹介するのは面白いのではないか。
改修しながら住んでゆく住宅などの記事も面白そうだ。アイデアやヒントをもらえる。
東京建築賞には応募しきれないけれど、自分の手がける建築を紹介したい。

第3、4ブロック(発表者:戸張毅担当理事):
会誌・HP専門委員会の内容、編集方針等を、各支部の編集員に流してもらうとよいのではないか。
タイムリーな記事、ストックしておく記事等、専門委員と支部編集員で共有できるようにしておくとよいのではないか。

第5、6ブロック(発表者:奥山安雪第6ブロック専門委員):
『コア東京』は、時間に余裕があると読み込めるが、忙しいと読みきれない。
支部編集員として『コア東京』の編集に関わることが大切である。
会員の趣味等を紹介する『私の休日』について発見があり面白い。
『私の休日』について連載記事としてもよいのではないか?
懇親会(18:00〜)
泉晃子担当理事の乾杯挨拶(要旨):
 昨年9月ごろからこのような会を持ちたいと思っていましたが、支部編集員が決まらないところもあり、なかなか実現しませんでした。今日はたくさんいい意見が出ましたので、今後の『コア東京』また、ホームページの編集に活かしたいと思います。今後ともご協力をよろしくお願い致します。

 懇親会で『コア東京』に対しての要望や期待することを支部編集委員の方々に個別に聞いてみた。
取材記事、連載記事をもっと書いて欲しい。
筆力を持った人を発掘して読み応えのある記事を期待している。
外部の学識者に原稿を頼むのには稿料が安すぎる。
インスペクションや性能評価について載せてほしい。国土交通省が何をしたいのか、など。
会員同士の広場がほしい。趣味の紹介は二の次、喰うことが優先。会員の情報、誰が意匠か、設備、構造に詳しいのか、会員の誰が何をしているのか、わかるような誌面、記事がほしい。
独立して事務所協会に属すると、大きな組織で仕事をするのと違い地域密着で仕事をするようになる。地域住民等と距離を縮めるための情報などがほしい。
会員の趣味を紹介するページはよいと思う。ソフトな内容の記事をきっかけにして、会誌を読むようになるのではないだろうか。
実は、ほとんど『コア東京』を読んでいない。タイトルを大きくしてほしい。週刊誌や新聞の見出しのような読みたいと思わせるキャッチコピーがあるとよい。紙面にメリハリが少ないと感じる。デザインの仕事などをしているのだから、写真を大きくしてほしい。写真が多い方がよい。文字が多すぎる。
各支部の参加できるイベントなどの情報を事前に掲載してほしい。建築見学など個人では見ることのできない建築物もある。
 全体会議と懇親会を通して、活発に意見も出て、今後の記事になりえるソースも多く得られ、充実のうちに閉会した。 会誌・HP専門委員会より会員の皆様にお願い  『コア東京』は会員皆でつくる会誌です! 会誌に掲載できそうな、したい、してほしい各支部、ブロックの仕事、遊び、建築見学などイベント情報をお待ちしております。また、会員の趣味等に関するページ「私の休日」、「私の一品」などの、「私の〜」シリーズへの投稿もお願いします。それから、連載記事を執筆してくださる学識経験者等の方がお近くにいらっしゃいましたらご紹介下さい。支部編集員や会誌・HP専門委員、事務局にお気軽にご相談下さい。
野瀬 有紀子(のせ・ゆきこ)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員会・練馬支部、女性のための住まい相談室/のせ一級建築士事務所
女子美術大学卒業/木造戸建住宅の設計に長く携わる
大平 孝至(おおひら・たかし)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事、株式会社ダイリン一級建築士事務所
1984年 東京電機大学建築学科卒業/株式会社ダイリン一級建築士事務所勤務。マクドナルド、松屋、鳥貴族等、チェーン展開の飲食店の建築設計及び店舗デザイン設計をする
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