第2回新会員懇談会・交流会
東京都建築士事務所協会 会員研修委員会
田口 吉則(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員会委員長、江戸川支部副支部長、株式会社チーム建築設計)
大平 孝至(東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事、株式会社ダイリン一級建築士事務所)
 平成30(2018)年2月21日、日本人選手の活躍が騒がれる平昌オリンピック真最中、半年ごとに開催される新入会員を迎えての平成29年度第2回目の懇談会が本会会議室で行われた。
 前日の暖かさとは一変して寒い日であったが、13名の新入会員が出席し、役員・支部長、事務局を含め54人の懇談会・交流会となった。
懇談会風景。
新入会員と本部役員記念撮影。
第一部 懇談会(16:00~17:20)
 本部会議室の3室の間仕切りが取り払らわれて開放感のある広い会場となった中、会員研修委員会の鷹取奨委員の司会により進められた。
 まず、塚本達二副会長より東京都建築士事務所協会の組織の概要と活動の説明があった。新会員の方には、支部の事業・行事に参加して情報を共有していただくことがこれからの仕事にはプラスになると述べ、創立70周年の式典にも参加していただきたいとのお願いがあった。続いて加藤昇副会長が、本会に入会するメリットは何かとよく聞かれるが、支部や本部の活動に参加していただいて色々な方と知り合いになり、色々な提言ができるというところに魅力を感じていただければと思う、と挨拶した。
 本会の本部機構について、前川秀則専務理事が協会機構図を参照しながら各常置委員会の活動等を説明。建築ふれあいフェア、青年部会、賛助会員会などもひとつひとつ丁寧に説明があった。出席された新会員にも本会機構の輪郭が掴めたと思う。
新会員自己紹介と主な仕事内容
 時間も経過し、緊張が少しほぐれたところで新会員にマイクが渡った。
 参加した新会員は、第1ブロック5名、第2ブロック1名、第3ブロック1名、第4ブロック2名、第5ブロック2名、第6ブロック2名の合計13名である。
  •  平田 玄四郎(第1ブロック・千代田支部|株式会社ジェイエイト一級建築士事務所):マンション大規模修繕工事の設計コンサルタント。

  •  吉田 博(第1ブロック・中央支部|株式会社ポリテック・エイディディ):都市計画コンサルタント。

  •  稲葉 智之(第1ブロック・中央支部|協立管理株式会社):ビル管理、昨年より内装の設計・施工の業務を開始。

  •  上野 重之(第1ブロック・港支部|鈴与三和建物株式会社一級建築士事務所):鈴与グループ(静岡)の一員。共同住宅、オフィスビルの企画および設計・施工。

  •  中村 鈴子(第1ブロック・港支部|株式会社マックスプラン一級建築士事務所):一般住宅・マンションの設計・監理。

  •  島田 麗子(第2ブロック・台東支部|株式会社創建東京支店一級建築士事務所):つくばエクスプレス沿線、千葉ニュータウンなどでの宅地開発・戸建ての分譲。

  •  王 達(第3ブロック・品川支部|東京建築設計事務所):中国(北京、上海、天津など)の建物の設計。

  •  菅原 大輔(第4ブロック・杉並支部|株式会社菅原大輔建築事務所一級建築士事務所):教育・商業施設、1万人以下の地域活性と拠点づくり。

  •  河原 典子(第4ブロック・杉並支部|Kappa研築工房 河原一級建築士事務所):耐震診断、耐震改修設計、リノベーション設計。

  •  井口 雄介(第5ブロック・葛飾支部|株式会社井口工務所一級建築士事務所)土地家屋調査士・開発の業務、今年からドローンを使用。

  •  小嶌 哲(第5ブロック・江戸川支部|小嶌建築設計事務所):店舗の新築・改装の設計・監理。

  •  石井 健二(第6ブロック・南部支部|花水木G-DESIGN一級建築士事務所):住宅の設計・監理、マンション・店舗のリノベーション。

  •  伊藤 由佐子(第6ブロック・北部支部|おうちや工房ゆい一級建築士事務所):戸建て住宅の設計・監理。

支部の主な活動について(支部長より報告)
 出席した新会員の属する支部長が、配布された支部紹介のパンフレットに沿って支部の活動を説明した。
 活動内容は各支部ともほぼ同じであるが、行政との連携、相談会、耐震関連事業、研修活動などで状況が少しずつ異なって支部の違いが出ていた。熱心な支部アピールで時間が超過し、途中で司会者から短縮するよう発言があった。しかしその分、新会員の方には活動内容を理解していただけたと思う。
 最後に予定されていた意見交換会は「時間が押したため、皆さんの口が滑らかになる第2部の交流会で」との司会者の発言があり、急な所用で遅れてきた児玉耕二会長より閉会の挨拶となった。
挨拶する児玉耕二会長。
児玉耕二会長閉会の挨拶(要旨)
 現在、建物の設計は、単独で考えるよりエリアで考える(エリアマネジメント)時代になってきている。コミュニケーションやネットワークを大切にしていかなければいけない。そしてフェイス・トゥ・フェイスで得られる情報がいちばん新しく役にたつ情報でもある。地域固有の問題も多い。たとえば空き家問題でも、下町と杉並では違った状況や要素がある。皆さんには支部活動の中でコミュニケーションしながら各地域のニーズを掴んで、この会の活動を進めていただきたいし、上手に利用していただきたい。
交流会風景。
第二部 交流会(17:30~18:30)
 交流会は、会員研修委員会の高嶋寛委員の司会進行で始まった。賛助会員15名が加わり、50名の参加となった。児玉会長より「この交流会は、本会コミュニケーションのはじめの一歩である。名刺交換などして質問なりお話ししていただけたらと思います」との挨拶があり、鳴海義一副委員長の乾杯でまずは9つのテーブルに分かれて歓談となった。
 宴たけなわの中、再び各支部長の紹介のもと新会員の挨拶があった。そして賛助会員の自己紹介と自社PRで会場が和やかに盛り上がったところで、安藤暢彦委員長の閉会の挨拶と手締めでお開きとなった。
 これまで常連だった構造系の事務所の入会はお話しを聞く限りなかった。耐震関係の仕事がひと区切りしたということであろうか? 入会の動機は「業界の情報収集」という声が多く聞かれ、『コア東京』もそれに応えねばと身の引き締まる思いを強く感じた。
田口 吉則(たぐち・よしのり)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員会委員長、江戸川支部副支部長、株式会社チーム建築設計
1953年 東京生まれ/(株)チーム建築設計代表取締役
大平 孝至(おおひら・たかし)
東京都建築士事務所協会会誌・HP専門委員、台東支部監事、株式会社ダイリン一級建築士事務所
1984年 東京電機大学建築学科卒業/株式会社ダイリン一級建築士事務所勤務。マクドナルド、松屋、鳥貴族等、チェーン展開の飲食店の建築設計及び店舗デザイン設計をする