中央支部研修会・新春交流会
中央支部|平成30(2018)年1月30日@銀座ブロッサム
松澤 哲哉(東京都建築士事務所協会中央支部、佐藤工業株式会社一級建築士事務所)
研修会。(撮影:砂原宏)
記念撮影。(撮影:砂原宏)
 研修会は、62名が参加し、元中央区総括文化財調査指導員の野口孝一さんを講師に迎え、「東京にあった外国人居留地と学校群」というテーマで講演がありました。
 講演内容を簡単に紹介します。今年は明治150年、嘉永6(1853)年のペリーの浦賀来航により江戸時代の鎖国時代から開国していくことになります。函館、横浜、長崎は明治元年(1869)年の10年前に開港し、東京は明治元年に開市(外国船の入港は認めず、単に商売その他の要件で逗留できる地域)されました。築地は、居留地の造成が間に合わず、雑居地を設けて外国人の居留を許すことになり、外国人居留地が開設されます。この居留地に住むことになった宣教師や医師により明治初期に、現在の青山学院大学、立教大学、明治学院大学、工学院大学などの前身の学校が築地外国人居留地に開設されていきます。しかし、明治27(1894)年の明治東京大地震、大正12(1923)年の関東大震災で、建物の倒壊および焼失により、築地から移転していくこととなったとのことでした。講演は、築地についてたいへん興味深く、また、初めて知る内容であり有意義なものでした。
 研修会後、新春交流会が矢田美英中央区区長、児玉耕二会長をはじめ、多数の来賓および支部会員等の出席のもと、加藤義道支部長の開会挨拶、寺田宏本部副会長の乾杯の発声により開会しました。賑やかな歓談に入り、桐朋学園大学音楽部学生のピアノとバイオリンによるアンサンブル演奏、恒例の福引会もあり大いに盛り上がりました。最後は小田惠介本部理事の締めで交流会も無事終了となりました。
松澤 哲哉(まつざわ・てつや)
東京都建築士事務所協会中央支部、佐藤工業株式会社一級建築士事務所
1959年 愛媛県生まれ/1982年 広島大学工学部卒業後、佐藤工業株式会社入社 東京支店/1983年同建築本部 設計部構造設計課/2007年同建築事業本部構造設計課長/2011年 同建築事業本部構造設計部長/2017年 建築事業本部構造設計部担当部長
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