第1部の視察報告者のひとり目は、応急危険度判定員として現地に入った墨田区都市計画部建築指導課の椎名康明係長。集合から現地への交通手段、宿泊場所の様子、使用した判定用の道具の説明、判定件数など詳細にお話しいただいた。数日間の行動を共にし帰路につく際に撮影した他区の職員の方々との集合写真の笑顔が印象的であった。各々が経験を持ち帰り各区の防災まちづくりに活かしていくと思うと心強い。ふたり目は墨田支部の大日向利之副支部長である。筆者と共に、特別な許可を経て調査した「東海大学阿蘇キャンパス第1号館」は、断層の直上に立地していたため破壊が著しく、再使用が困難な状況がうかがえた。「熊本城」、「宇土市役所」などの被災状況も報告され、当該地震の恐ろしさが伝えられた。
第2部は、墨田区都市計画部防災まちづくり課の小柳堅一課長、住宅課の若菜進課長、都市計画課の中川美奈子係長から、各課の制度説明などのお話をうかがった。その後の懇親会には、直井亨都市計画部長をはじめ各課長にもご参加いただき懇親を深めた。
お互いの知恵や技術を出し合い、よりよいまちづくりに活かしていくためにも、行政懇談会は欠かせない行事であり、定期的に実施していきたい。今回は、区内の会員外の設計事務所にも案内を出し、結果、1事務所が東京都建築士事務所協会への入会に至った。今後も魅力的な支部活動をPRし会員増強につなげていきたい。
鈴木 文雄(すずき・ふみお)
建築家、有限会社鈴木設計代表、東京都建築士事務所協会青年部会、墨田支部支部長
1984年 東海大学建築学科入学/1987年 同校中退、東京デザイナー学院建築デザイン科入学/1989年 同校卒業/有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社、現在に至る
1984年 東海大学建築学科入学/1987年 同校中退、東京デザイナー学院建築デザイン科入学/1989年 同校卒業/有限会社鈴木設計一級建築士事務所入社、現在に至る
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