高尾山ゴミ拾いボランティア
前田 敦(東京都建築士事務所協会青年部会、八王子支部、前田一級建築士事務所)
ケーブルカー乗り場前に集合。
ゴミを拾いながら登山道を登るが、ほとんどゴミは落ちていない。
 平成28(2016)年9月16日金曜日、夕方5時にケーブルカー乗り場前に集合。参加人数19名。軍手をしてゴミ袋を持ち、いざ山道のごみ拾いに出発!!
 今回は夕方からということもあり、麓から中間地点の展望台までの第1号路を選んだ。高尾山の表参道、登山コース8コース中でもっともポピュラーな登山者の多いコースである。
高尾山について
 高尾山は東京都八王子市にある標高599mの山で、中腹には文化財を有する「薬王院」や、サル園、野草園がある。平成19(2007)年には、ミシュランガイドで3つ星を獲得したこともあって外国人の観光客も多い。リフトやケーブルカーで中腹まで行けるので、気軽に登山を楽しめる。夏期には、中間地点の展望台でビアガーデンがオープンしている。高尾山の最寄り駅の「京王高尾山口駅」は、平成27(2015)年に隈研吾氏の設計で改修されている。駅舎は「薬王院」をイメージした大屋根が特徴で、東京都の天然記念物である高尾山のスギにちなんで内外にスギ材が使われている。駅舎から直接行ける日帰り温泉のほか、少し離れるがトリックアートの美術館もある。麓だけでも1日楽しめそうだ。
ごみ拾い開始
 午前中から降ったり止んだりの天気で開催が危ぶまれたものの、集合時間には雨も上がり決行となった。登山客が多いはずの第1号路だが、平日の夕方で、雨が降っていたこともあってか、われわれ以外誰もいない。「そりゃそうだ、こんな日に誰も登らないよ」と笑いながら、気をとり直し登り始めた。コンクリートで舗装されてはいるが、登山道だけあってなかなかの急勾配。普段パソコンの前に座り、あまり動かないせいかすぐに息が切れしてしまう。運動不足解消には打ってつけだと前向きに捉える。途中、数人の下山客とすれ違い、息切れ混じりの挨拶を交わす。
 当初の目的であるゴミ拾いだが、かなり清掃が行き届いているようで、ほとんどゴミが落ちていない。マナーが良いのか、管理が良いのか、はたまた私たちのような活動の成果なのか、素晴らしい環境で、さすが3つ星だけのことはある。
 やがて会話は少なくなり必死の表情になってきたが、40分ほどで目的地のの展望台に到着し、今回の成果を確認。ごみは数えるほどであった。登り終えると皆の顔は笑顔に変わる。本日のボランティア活動はここまで。後はビアガーデンでの懇親会が待っている。
 登山道は人がほとんどいなかったのに、ビアガーデンは賑わっている。皆、ケーブルカーで登ってくるのだ。だが、登山をして、ごみ拾いをして、汗をかいてから飲むビールこそ格別である。食べ放題、飲み放題の品揃えも豊富で、どれも美味しく、楽しく充実した時間を過ごすことができた。帰りはケーブルカーで下り、麓にて解散となった。
 今回は青年部会らしさが発揮できた行事であったが、青年部会以外の方も参加していただいたので普段にはない親交も深められた。今後も幅広い活動で助け合える仲間を増やしていける青年部会でありたい。
前田 敦(まえだ・あつし)
前田一級建築士事務所、東京都建築士事務所協会青年部会、八王子支部
1967年 東京都生まれ/1988年 東京工科専門学校卒業/1997年 株式会社木下工務店設計部退社/1998〜2008年 10年間建築を離れ、デザイン会社で、サイン・CI・チラシ等のデザインを行う/2008年 前田一級建築士事務所設立