平成28年度千代田支部秋季研修会
千代田支部
古田 秀行(株式会社エノア総合計画事務所、東京都建築士事務所協会千代田支部編集委員)
三和グループ性能試験センターにて、防水板試験。
足利学校にて集合写真。
 平成28(2016)年9月8日、秋季研修会を実施しました。台風の近づく荒れた天候が予想されましたが、支部会員、協力会員、27名が参加しました。
朝8時、新宿の工学院大学前に集合。そこから貸し切りバスでの移動。協力会員三和シヤッター工業のご厚意により、群馬県太田市にある三和グループ性能試験センターを見学しました。
 主に鋼製建具に関して、耐圧、気密、水密、遮音、耐熱、耐火、耐衝撃他の、JIS規格の試験ができる充実した施設でした。最近の自然災害でニーズの高まっている防水板に関しては、専用のプールにおいて実際に水を溜めていただき、各種防水板の作動状況が見学できたのは貴重な体験で、とても参考になりました。
 試験センターにて、質疑応答、昼食をいただいた後、午後から足利市に移動、足利学校と鑁阿寺を見学しました。
 渡良瀬川のほとりに位置する足利市は、数々の歴史をもつしっとり落ち着いた町です。足利学校は日本最古の学校として有名で、足利市の主導で平成2(1990)年に方丈や庭園が復元完成しましたが、茅葺屋根と庭園が美しく、維持管理もしっかりされていると感じました。隣接する鑁阿寺は、もと足利一族の屋敷跡で、約40,000m2ある敷地の周囲には堀と土塁をめぐらせ、いかにも中世土豪の屋敷といった風情を見せており、本堂は国宝に指定されています。
 その後足利市を後にし、富岡製糸場に移動見学。最後は前橋の食事処にて懇親会を行い、池袋にて解散となりました。悪天候ながら野外活動時には運よく雨も大したことはなく、日帰りではありましたが、充実した楽しい秋季研修会となりました。
古田 秀行(ふるた・ひでゆき)
株式会社エノア総合計画事務所取締役 計画設計第一部長、東京都建築士事務所協会千代田支部編集委員
1957年 東京生まれ/1979年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/株式会社間組建築設計部を経て、2003年 株式会社エノア総合計画事務所入社、現在に至る
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