第50回第1ブロック協議会
第1ブロック/中央支部
寺田 宏(東京都建築士事務所協会中央支部副支部長、清水建設株式会社一級建築士事務所)
講演いただいた勝川先生(右)と加藤義道中央支部長。
当日参加した中央支部のメンバー。
 リオ五輪の熱気も冷めやらぬ平成28(2016)年8月29日に銀座東武ホテルにて第1ブロック協議会が開催され、今年は中央支部が幹事を務めました。
 第1部の講演会では水産分野の専門家、東京海洋大学の勝川俊夫先生による建築から少し離れたテーマとしました。オリンピックを4年後に迎える東京として日本の文化、特に食にスポットを当て、その主要な要素の水産資源と水産業の現状と改革についてお話を聞きました。
 私たちの食になじみのあるニホンウナギの希少化、ヨーロッパウナギでの代用によるその場しのぎ、クロマグロの輸入頼みに対する諸外国の反応などの話をうかがい、資源量の極端な減少状態の中で資源量を取り戻すために、われわれは少しの間、がまんを含めて回復方法を考えなければならないということが先生から提起されました。次に日本の排他的経済水域である200海里の海は、水産資源が豊かであり、それを大切にすべき点についてお話をいただきました。最後に、日本では漁業者が直接消費者に接しない流通者を介したマーケットチェーンである点に触れ、これからの日本の食のビジネス改革については直接的関係をつくることが重要という示唆に富んだ指摘があり、今後の日本のビジネスに共通する考えと感じられました。
 第2部では大内達史東京都建築士事務所協会会長のご挨拶に始まり、そののちご来賓の矢田美英中央区長、押田まり子中央区議会議長よりお言葉を頂戴し、吉田不雲副区長より乾杯のご発声があり、建築行政に関わる数々の重要なメッセージをいただきました。
 多数のご来賓および千代田、港、新宿からのたくさんの参加者は総数170名を超え、女性演奏者の奏でる和やかな音楽の調べの中で盛会に懇親会を終えることができました。お集まりいただきました皆様に感謝いたします。
 最後に来年は港区が幹事支部のため高杉正宏支部長より来年に向けての決意で閉会となりました。
寺田 宏(てらだ・ひろし)
清水建設株式会社執行役員設計本部副本部長、東京都建築士事務所協会中央支部副支部長
1956年生まれ/京都大学大学院修士課程(建築学専攻)修了/1980年清水建設株式会社入社、清水建設株式会社一級建築士事務所/現在、同執行役員設計本部副本部長
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