千代田支部 富山研修旅行
千代田支部|令和5(2023)年11月16日(火)@富山
古田 秀行(東京都建築士事務所協会千代田支部編集員、株式会社エノア総合計画事務所)
YKK50ビル前で記念撮影。
戸建て集合住宅形式の社員寮「K-TOWN」。
パッシブタウン。
パッシブタウンの住戸内部。
前沢ガーデンハウスの庭園で記念撮影。
工場をリノベーションした「丸屋根展示館」。
 秋も深まる中、千代田支部秋季研修を行なった。協力会員YKK AP(株)のご好意により、富山のYKKグループ黒部事業所視察やパッシブタウン等の街づくり・住まいづくりを見学させていただき、支部会員11名が参加した。
 まず「YKK50ビル」にて施設概要説明をいただき記念撮影。その後、戸建て集合住宅形式の社員寮「K-TOWN(C街区)」を視察。昼食後、黒部の豊かな自然を活用した「パッシブタウン」の集合住宅を視察。第1期〜第5期のエリアがあり、完成した第3期までの住戸内部まで見学させていただいた。技術的な説明をいただき、期を追うごとに省エネ性の向上に配慮された設計となっているのが印象に残った。
 その後YKKグループの研修宿泊施設で槇文彦さん設計の「前沢ガーデンハウス」を案内いただく。ジミー・カーター元大統領も宿泊したという部屋も見学し、槇文彦さんらしい、都会的で繊細なデザインに感動を覚えた。庭園で記念撮影した後、バスで移動し木造の社員寮「I-TOWN」を視察。最後は「YKKセンターパーク」に行き、YKKグループ最古のファスナー工場をリノベーションし展示施設とした「丸屋根展示館」を訪れ視察を終了した。
 今回1日で多くの施設見学を行い、YKKグループの将来を見据えたまちづくりや、その歴史を見る時、その創業者である吉田忠雄さんの思想「善の巡環」を感じることができた。「善の巡環」とは、「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」ということを意味し、現在もYKK精神として掲げられている。
 見学後は富山駅に戻り、駅前の居酒屋にて懇親会を開き楽しいひと時を過ごした。研修と懇親が図られた、とても有意義な研修会であった。
古田 秀行(ふるた・ひでゆき)
東京都建築士事務所協会千代田支部編集員、株式会社エノア総合計画事務所 1957年 東京生まれ/1979年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/株式会社間組建築設計部を経て、2003年 株式会社エノア総合計画事務所入社、現在、取締役 計画設計部統括部長
http://www.e-noah.co.jp/