解体予定建築物を活用した実践的訓練等に関する協定締結
墨田支部|令和3(2021)年9月29日締結
中平 守(東京都建築士事務所協会墨田支部支部長、冨士建築設計一級建築士事務所)
締結式。
本所消防署による事務手続きのイメージ。
 東京都建築士事務所協会墨田支部と東京消防庁本所消防署は、解体予定建物を活用した消防隊の実践的な消防訓練を推進するための協定を締結した。
 本所消防署からは「実践的な消防訓練を行う上で、解体予定建物などを活用して訓練を行い、若手署員の経験を積ませ、署員の育成を図りたい。都内では火災件数が減少傾向にあり、この取り組により職員の若年化による現場活動の経験不足を補うとともに、消防団との連携訓練や地域住民の方々にも訓練の様子を見学してもらい防火防災意識の高揚を図り、地域の安全・安心の向上に貢献したい」とのお話をうかがい、墨田支部として賛同し協定を結ぶに至った。
 今後、区内の解体予定の建築物(木造、非木造問わず)について、墨田区から入る情報や会員事務所から寄せられる建築物の建て替え等による解体工事の情報を基に、建物所有者の了解が得られた解体建物を紹介していくこととなる。
消防活動の実践訓練が継続的に行われれば、地域の防災力の向上にもつながり、墨田区の安全・安心なまちづくりにも貢献できるものと考える。
中平 守(なかひら・まもる)
東京都建築士事務所協会墨田支部支部長、冨士建築設計一級建築士事務所