まちづくり財団と協定を締結
支部だより 世田谷支部
田中 良治(東京都建築士事務所協会 世田谷支部)
 世田谷区における地域コミュニティの活性化及び地域課題の解決力向上を図るため、一般社団法人東京都建築士事務所協会世田谷支部は、「一般財団法人世田谷トラストまちづくり」と協定を締結しました。
平成27年2月から、両者は耐震補強や、魅力的な空間づくりのための改修アドバイス等、個人の建物の「地域貢献活用」の取り組みにおいて試行的に協力関係を築いてきました。
平成27年度に世田谷区が開設した「空き家等地域貢献活用相談窓口」は、区内にある空き家等(空き家、空室、空き部屋)を地域資源と捉え、空き家等の地域貢献活用を目的とした相談窓口ですが、この窓口業務を世田谷トラストまちづくりが担っています。ここで、空き家等活用モデル事例見学会や活用個別相談会などを地域で開催するなど、地域貢献活用に提供いただける空き家等を保有するオーナーと活用を望む団体に対して、よりきめ細かい支援を行います。本協定締結により、この活動に対する世田谷支部からの建築士派遣による建築面での技術支援が実現しました。

協定の概要は、以下の5項目です。
1. 市民まちづくりを支援するための活動支援プラットホームの構築
2. まちづくり団体による空き家等を活かした地域貢献の場づくりへの支援
3. 近代建築等の歴史的文化的環境の保全再生のための活動支援
4. 地域共生のまちづくりに資する建築や住まいに関する区民への学習機会の提供
5. その他目的達成のために必要なこと
締結式は、5月13日(水)15時から、「北沢タウンホール」7階C会議室で行われました。
出席者は、世田谷トラストまちづくりから、春日敏男理事長、安水實好常務理事、浅海義治トラストまちづくり課長、平原将利活動支援担当係長、荒井千鶴まちづくり事業担当係長。世田谷支部からは、田中良治支部長、坂本哲副支部長(事業委員長)、小俣忠義副支部長(地域貢献グループ長)、山田茂隆副支部長、佐賀井尚副支部長、金子有太会員の、地域貢献グループのメンバーが参加しました。地域貢献グループは、現在6名ですが、今後若手メンバーを増やしていきたいと思います。
締結式は、平原係長の進行により定刻通りに始まり、出席者紹介、協定書取り交わしと和やかに行われました。調印後、記念撮影が行われ、春日理事長の挨拶、田中支部長の挨拶があり、今後についての意見交換も活発に行われ、15時45分に閉式となりました。
5月17日(日)、6月14日(日)、7月11日(土)には、空き家等活用モデル事例見学会、活用個別相談会の開催が決まっており、世田谷支部からは、各日とも相談員を2名派遣することになっています。(世田谷支部:田中 良治)
締結式。調印する世田谷トラストまちづくりの春日敏男理事長。
協定書を掲げる春日敏男理事長(右)と田中良治支部長。背後に世田谷トラストまちづくりの方々と世田谷支部地域貢献グループのメンバー。
空き家等活用モデル事例見学会と活用個別相談会の案内チラシ(部分)。
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