Webによる一級建築士製図セミナー開催
青年部会|令和2(2020)年8月4日、8月6日@協会会議室よりZoom配信
宮﨑 勲(東京都建築士事務所協会青年部会副部会長、北支部、株式会社宮﨑建築工房一級建築士事務所)
しかしながら実際には多人数が集まることが困難な状況が未だに続いている。
われわれ青年部会がセミナーを開催するに当たっては、いかに多くの人に参加してもらえるかを常に念頭に置いている。
この相反する状況の中で、しかも製図のセミナーがWEB等で本当に開催できるのか。正直なところ今年は中止になるかもしれないと考えていた。
その中で、今回資料提供及び講師をたてていただいた日建学院と総合資格学院からさまざまな提案をいただいた。一級建築士の試験そのものが中止もしくは延期も考えられる状況の中で、力を貸していただいた2社には本当に感謝の気持ちでいっぱいである。
製図セミナーを開催するにあたたっては製図課題の作成、回答図面の作成、講師の派遣、受講者が作図した図面の後日添削等が必要になる。当然講師の方には当日までに制作した回答図面を説明するための予習も必要になる。
そのため協力していただく2社の負担がたいへん大きく、例年は参加者からは参加費をいただいていた。
今年は受講者が一堂に集まることができない中で参加費をどう徴収するか課題となった。最終的には検討を重ねた結果、無料で開催することとなった。
今回は部会予算で何とか賄うことができたが、当初は協力2社から「費用をすべて自己負担となっても構わないから頑張って開催しよう」というありがたい提案もいただいていた。
今回のセミナー開催に至るまでにはこのようなさまざまな苦労があったが、8月4日に日建学院、8月6日に総合資格学院の協力のもとで無事にリモートにて一級建築士製図セミナーを2日間開催することができた。
十分ではないかもしれない。足りないところも多々あるかもしれない。しかしながら最初の取り組みとしてはやれることはできたのではないかと感じでいる。
セミナーには両日とも80名以上の申し込みをいただいた。申し込み期間中は二級建築士の製図セミナーも開催してほしいとの問い合わせもあった。セミナー開催を望む声がある限り、今後もこの活動を続けていきたいと思う。
またこのセミナーを受講した方がいずれ事務所協会の会員となり、現在のわれわれと同じような立場から若手設計士に手を差しのべるようになってくれたらとも思う。
事務所協会内で青年部会の存在が必須となるよう、これからも活動を続けていきたいと考えている。
宮﨑 勲(みやざき・いさお)
東京都建築士事務所協会青年部会副部会長、北支部、株式会社宮﨑建築工房一級建築士事務所代表取締役
1973年 東京生まれ/1995年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/いくつかの設計事務所を経て、2007年 株式会社宮﨑建築工房一級建築士事務所設立、現在に至る
1973年 東京生まれ/1995年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/いくつかの設計事務所を経て、2007年 株式会社宮﨑建築工房一級建築士事務所設立、現在に至る
カテゴリー:東京都建築士事務所協会関連
タグ:青年部会