私の休日 29
山登り
平 一暁(東京都建築士事務所協会賛助会員会副代表、株式会社テオリアハウスクリニック)
鬼ケ岳から仰ぐ富士山。
実家から見える桐生が岡遊園地。
甲武信小屋前にて。
小仙丈カールの稜線。
燕岳での激しい起伏。
甲斐駒ヶ岳は2,967m。
燕岳あたりから槍ヶ岳をバックに。
仙丈ケ岳から富士山を望む。
 私が山登りを始めたのは、今から8年ほど前。休みとなるといつも家でゴロゴロしていた私を見かねた連れ合いが、「身体に悪いから一緒について来なさい」と、泣く泣く山登りに同行させられたのが始まり。それが、いつしかひとりで勝手に計画を立て、出掛けるようになってしまいました。今では月に1回ペースで関東甲信の山を登っています。これまで登った山は60~70くらいでしょうか。
 自分でもこんなにハマるとは思ってなかったのですが、自分の故郷は群馬県桐生市。実家の裏は吾妻公園や水道山公園、玄関からは桐生が岡動物園、遊園地といった小山と連動した公園や施設が身近にあり、子どものころからちょっとした山が遊び場になっていたからなのかもしれません。
 それこそ数百mの山から3,000m級の登山までさまざまですが、登山口から登り始めた時の、季節に応じた植物や土の香りが愛おしくて癖になっているようです。
 標高の高い山にも登るようになって、山小屋泊もするようになりました。それまで山小屋というと、汚れて荒んだイメージでしたが、レベルの差こそあれ、結構いい施設がこんな山の上にあるんだ、ということも学びました。
 一方で山のマナーも学び、風呂に入る時は石鹸やシャンプーは使わず、浸かるだけ。歯磨きにしても、歯磨き粉は使わない。山の自然を守るがためのマナーですよね。もちろん、ゴミは持ち帰る。となると体力の消耗も考えて、持ち物は必要最低限に抑えるようになります。
 それと、山ですれ違った時は、「こんにちは~!」と挨拶。まだ初心者で慣れていないころは気恥ずかしかったものですが、今では自然に挨拶しています。
 山登りの醍醐味は、やっぱり山頂に達した時の達成感でしょうか。それと山で見る景観の素晴らしさ。写真や映像でこの素晴らしさを何とか収めよう、伝えようとも思うのですが、実際にナマで目の前に広がる絶景は100分の1も伝わらない。自分の目で実際に見ないことには味わえないんですよ。だからまた、出掛けてしまう。
 私はまだ、富士山山頂に行ったことはないのですが、楽しみは後に取っておこうかなとの思いと、富士山は見て楽しむものだ、との思いも。他の山から拝む富士山はワクワクするし、ホント美しくて日本の象徴だと思います。
平 一暁(たいら・かずあき)
東京都建築士事務所協会賛助会員会副代表、企画・広報委員、株式会社 テオリアハウスクリニック 取締役 法人営業部長
1987年 日本大学芸術学部文芸学科卒業後、約17年に渡り芸能界にてマネージャー業務やプロモーション担当、ファンクラブ運営、総務・経理・著作権管理、Webチケット販売の開拓などに携わる/2003年 関東白蟻防除(現テオリアハウスクリニック)に入社。点検業務から営業所所長を経て現職
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