新型コロナウイルスに関する東京都建築士事務所協会の取り組みについて
緊急特集:新型コロナウイルス感染症と建築士事務所
東京都建築士事務所協会
 このたびの新型コロナウイルスの猛威を受けて、当会が取り組んだ感染症防止策と共に、現在及び今後の会員の皆様への支援策について説明します。
当会の感染防止に向けた取り組みについて
 当会事務局の書籍販売窓口及び登録センター窓口には不特定の方々がお見えになることから、当会では来会者及び従業員の感染症罹患防止に向けた取り組みを行ってまいりました。対策も功を奏したのか、現時点(令和2年5月25日時点)では当会を感染源とする患者は発生していません。当会で実施した主な対策は以下の通りです。
  • 事務局書籍販売窓口及び登録センター窓口の受付時間の短縮
  • 飛沫防止のための窓口でのビニールシートの設置
  • 窓口にお越しになる方に向けた待合室の設置
  • 従業員のシフト勤務体制又は時差出勤体制の確立
  • マスク着用の励行、アルコール消毒の実施
 また、当会では各種委員会やワーキンググループ会合などを開催していますが、これらの会合もコロナ対応のために一時中断となりました。そこでWeb会議アプリの「zoom」を使用して、各種会合を開催するようにしました。当初は戸惑っていた委員の皆様も、今ではごく当たり前のようにZoomによるミーティングに参加しています。会員の建築士事務所での対策の参考になれば幸いです。
会員の皆様を支援する取り組み──実施済みの取り組み
 当会では、会員の皆様のサポートを行うことを目的として、昨年11月にマネジメント支援センターを設置しました。ここでは、同センターで実施済みの施策を紹介します。少しでも会員の皆様にお役立ていただければ幸いです。
感染者発生時の対応
会社から感染者が発生した場合のガイドラインを紹介します。
補助金や融資等の情報
公的機関の取組みを整理・集約しお届けします。
Web無料研修講座
無料かつWeb上で受講できる講座をご案内します。
法律・経営相談の支援
弁護士、税理士、社労士等の専門家をご紹介します。
業務災害補償保険
従業員の死亡・入院等への補償、企業への補償を取り扱います。
ホームページ開設支援
当会選出のホームページ作成会社3社をご紹介します。
講座受講割引サービス
当会会員様限定で講座割引を受けることができます。
会員の皆様を支援する取り組み──今後実施予定の取り組み
 このたび事態により影響を受けた会員の皆様を支援するために、今後当会が予定している取り組みを紹介します。
東京都への緊急要望
会員事務所の資金繰り支援及び業務拡大に向けて東京都に緊急要望を実施します。
他団体との連携
東京建築士会やJIA、さらには構造、設備、積算の各事務所協会と協働していきます。
Web会議補助
Zoom等のWeb会議アプリの導入、操作の手順、注意点等の情報提供を行います。
協力事務所連携サービス
建築士事務所の業態間や場所の枠にとらわれない仕組みを構築し会員の皆様に提供します。
設計図書保管サービス
クラウド上に保存することで災害に対する備えとなります。
BIM導入支援
建築確認申請の電子化や大容量接続の5Gを見据えたBIMの導入を支援します。
事業承継サービス
M&A等の事務所の統合拡大に向けた取り組みを支援します。
これからの建築設計業界を見据えて
 新型コロナウイルスの感染者数が減少して緊急事態宣言が解除されても、それですべてが元通りに戻るわけではありません。むしろ今回の事態を機会として、コロナ前とは違う新しい、そしてよりよい建築設計業界を構築していかなければなりません。そのために事務局は会員の皆様のネットワークの要となり、より強固な連携、協力活動の活性化に寄与してまいります。今後とも皆様のご協力とご支援をお願いいたします。
(及川一行/東京都建築士事務所協会事務局)