副会長就任挨拶
令和1・2年度 東京都建築士事務所協会
加藤 昇(東京都建築士事務所協会副会長、千代田支部、株式会社安井建築設計事務所)
塚本 達二(東京都建築士事務所協会副会長、八王子支部、株式会社連設計)
寺田 宏(東京都建築士事務所協会副会長、中央支部、清水建設株式会社一級建築士事務所)
永池 雅人(東京都建築士事務所協会副会長、品川支部、株式会社梓設計)
臼井 勝之(東京都建築士事務所協会副会長、渋谷支部、株式会社テラ設計工房)
富樫 亮(東京都建築士事務所協会副会長、千代田支部、株式会社日建設計)
加藤 昇
総務・財務委員会、日事連対応、関東甲信越ブロック協議会、首都圏連絡会議、東京三会建築会議、東京建築設計関連事務所協会協議会
担当:研修委員会、働き方改革推進WG、マネジメント支援センター設立準備WG、社会貢献活動推進WG、多摩活性化PT
 この度、図らずも5期目の副会長を仰せつかることになり、改めてその責任の重さを痛感しております。  思い起こせば、平成21(2009)年に千代田支部より執行委員として本部の活動に参加させていただき、10年の歳月が過ぎました。この間、多くの方々に支えられ東京会はもとより、日事連、他団体の委員等、さまざまな貴重な経験をさせていただきました。これまでの経験を生かし、微力ながら協会発展のために尽力していきたいと考えています。  今期の私の目標としては、令和元年度の事業計画での取り組みは当然のこととして、特に、①協会活動の強化と活性化を図るため、協会役員・委員には若手の参画が不可欠であり、併せて協会活動の充実のための具体的な活動を進めます。②建築設計業界全体の底上げのために、設計三会はもとより、構造・設備・積算の協会との懇話会を通じて連携強化を図ります。③これは長く険しい取り組みであり、私ひとりではどうにもならない問題でありますが、業務報酬や建築士の処分問題等、さまざまな問題への解決と、建築士の地位向上、建築設計界の将来のために、長年の課題である「建築設計業法制定」への取り組みを訴え続けてまいります。  いつも申し上げていることですが、「何事も、ひとりの力でできることは知れています。多くの人の理解と協力があってこそ、大事は成るものです」。これから2年間、新たな覚悟で協会活動に取り組んでまいりますので、会員皆様、関係者の皆様のさらなるご理解・ご支援・ご協力をお願い申し上げます。
塚本 達二
総務・財務委員会、首都圏連絡会議、多摩活性化PT
担当:指導委員会、会員委員会、青年部会
 この度、副会長に就任させていただくことになりました八王子支部の塚本達二です。
 私は、平成23(2011)年より3期6年間理事を、その後副会長を務めさせていただきました。
 元号が令和に変わり、当会も児玉会長のもと新体制でスタートいたします。
 改正建築士法が施行され、建築設計を業としております建築士の社会的責任が、益々問われる昨今であります。私ども東京都建築士事務所協会は公益法人として自覚をもち、時代に適合した組織に変えていかなければなりません。
 来年には東京オリンピック・パラリンピック2020、そして令和7(2025)年には大阪での国際博覧会が予定されています。
 当業界も何かと忙しい状況も予想されますが、当会員の大半を占める小規模設計事務所の置かれている立場は、まだまだ厳しい状況が続くと思われます。
 そこで私どもは、地域に根付いた設計事務所として、情報や問題点を共有し、仕事に結び付けたいと考えております。そのためにも、ブロック内各支部での会員の増強を図り、勉強会や講習会などを通じ、さらなるスキルアップを図りたいと思います。
 私は、この様な時こそ地域性のある多摩地域の設計事務所の代弁者として、役職を全うしたいと思いますので、何卒宜しくお願い申し上げます。
寺田 宏
総務・財務委員会、関東甲信越ブロック協議会、首都圏連絡会議、建築賞特別委員会、働き方改革推進WG、団体別採用力スパイラルアップ事業WG、シンポジウム企画PT
担当:法制委員会、賛助会員会、社会貢献活動推進WG
 このたび児玉会長より推挙いただき2期目の副会長に就任いたしました寺田宏です。昨年度までは委員会、ワーキングなどで会員の皆様にはたいへんなご協力、ご支援をいただき、まことにありがとうございました。1月の設計料報酬の改定から始まり、IoTなどのデジタルツールや働き方改革など、建築設計の日常に関わることが変化する、まさに激動の令和が明けたようです。
 その中でわたくしは下記の3つの視点に注目しています。
 まず第1に本業界を支える「人材」です。継続的に若い人材が活躍することが本来の姿ですが、絶対数の減少と高齢化などの傾向がますます顕著になります。昨年度は人材復帰、男女共同参画について検討させていただきましたが、さらに発展させたいと思います。次に設計界の「ICT」についてです。BIMに代表されるデジタルツールは世界を見ると日本の遅れは明確です。単にCADツールだけでなくコミュニケーションやストックのためにもうまく活用することで作業効率も向上するのではないかと思います。3つ目の視点は、「連携」ということです。建築設計が多くの専門性、技術性を統合する職能であることは皆さん認識していますが、この連携でさらに大きな動きをつくり出しビジネスチャンスを広げられるのではないかと思います。他の団体の活動をよく把握し連携して建築設計のさらなる発展を願っております。
 さらに、この3つの視点が目指す成果としてすべては「働き方」に通じます。これからの業界が継続的に活気あるものとするためにも「働き方」に通じるこれらの視点でさまざまな活動をしたいと思っております。
 これからの2年間も東京会のさらなる元気で明るい未来を築いていくために頑張る所存です。どうかよろしくお願いいたします。
永池 雅人
総務・財務委員会、関東甲信越ブロック協議会、東京三会建築会議・マネジメント支援センター設立準備WG、建築賞特別委員会・建築賞選考委員会
担当:事業委員会
 この度前期に引き続き副会長を務めさせていただくことになりました。前回は初めての重責ということもあり、皆様にも暖かい目で見守っていただいた部分もあったかと思いますが、これからは厳しい目で結果を求められるという自覚を持って、気を引き締めて取り組んでまいりたいと思います。
 前期を振り返ってみますと、東京都建築士事務所協会の内部に留まることなく、日事連関東甲信越ブロックや、東京建築士会や日本建築家協会関東甲信越支部と共に組織する東京三会建築会議などに参加の機会をいただき、視野を広げ、業界が抱えるさまざまな課題にも目を向けることができました。今期はこうした経験を協会の活動にも活かしていければと考えております。
 ところで、昨年は児玉会長よりマネジメント支援検討ワーキングの主査を仰せつかり、1年間活動してまいりました。これは会員事務所に対して設計監理といった実務面をはじめ、人材育成や事業継承といった経営面など、さまざまな場面で支援する仕組みづくりをしようというものです。検討の中ではさまざまな支援項目がリストアップされましたが、今年はいよいよそれを実行に移していく年となります。支援項目の中にはすぐにでも実現できそうなものもあれば、少し時間をかけて検討しなければならないものもあります。ただすべての条件を整えてからと考えると、どんどん先送りとなってしまいますので、できるものから順次スタートしたいと考えております。そしてまずはそのための受け皿となるマネジメント支援センターの早期立ち上げに向けて、全力で取り組んでまいります。
臼井 勝之
総務・財務委員会、日事連対応、関東甲信越ブロック協議会、首都圏連絡会議、東京建築設計関連事務所協会協議会、受動喫煙対策支援事業
担当:業務委員会、木造耐震委員会、構造技術委員会、建築ふれあいフェア、建築物耐震改修評価特別委員会 
 6月の定時総会で副会長に就任いたしました第3ブロック渋谷支部の臼井です。
 これまで本会では、理事として常置委員会の中の「事業委員会」、「業務委員会」に所属し活動してまいりました。また、専門が構造ということもあり、「建築物耐震改修評価委員会」、「構造技術専門委員会」、「木造耐震専門委員会」で委員として参画してまいりました。今後も今まで従事してきた委員会の各事業について、継続的に関わっていきたいと考えております。そして、新たに立ち上げられた「東京建築設計関連事務所協会協議会(略称 : TARC)」や、すでに各支部長様を通じて情報をお伝えしております「受動喫煙対策支援事業」、そして、毎年新宿西口広場で盛会に行われている「建築ふれあいフェア」においても、それぞれの立場で取り組んでいく所存です。前者のTARCは、構造・設備・積算の各団体との連携強化を図り、建築設計業界が抱えるさまざまな課題を、同じ土俵で共有していこうとする新たな取り組みです。この協議会はまだ始まったばかりですが、ある程度の成果が出た時点で、支部長会などを通じて皆様に報告したいと考えております。
 正直、私のようなものが副会長という重責を任されたことに、身の引き締まる思いではありますが、諸先輩や会員の皆様のご助言をいただきながら、職務に邁進していく決意です。「次世代を担う若い人たちが夢を持って未来と向き合えるよう、そして長年建築士として業務を行ってきた方々が、安心して次世代へ継承していけるような社会を構築する」、そのための一助となるよう努めてまいります。
 今後とも皆様方のご支援・ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
富樫 亮
総務・財務委員会、関東甲信越ブロック協議会、東京三会建築会議、社会貢献活動推進WG
担当:倫理委員会、建築相談室委員会、広報委員会
 これまでの数年間、千代田支部の副支部長や本部の監事として協会運営のお手伝いをさせていただいてまいりましたが、この度、児玉会長と所属支部のご推薦を賜り、副会長としていっそう深く協会の運営に取り組ませていただくこととなりました。
 この数十年、社会の成熟と多方面にわたる技術の進歩は、建築のあり様を実に多様にしてきました。さまざまな選択肢が増え、建築の付加価値が高まる一方で、それをつくるプロセスは情報技術の進化で合理化されたとはいえ、複雑でわかりにくくもなってきました。私たち建築士は成果物としての建築のあり様と共に、その実現プロセスについても、クライアントやユーザーを通じて広く社会に対して、これまで以上に包括的で明解な説明が求められているように思えてなりません。
 私たち建築士がいっそう社会に貢献していくためには、私たちが提供するサービスの価値をわかりやすく発信していくことと共に、社会が建築士に求めているサービスとは何かを改めて自ら問い直すことも必要ではないかと思います。
建築士事務所の人材不足対策や、ワーク・ライフ・バランスの取れた働き方改革を通じた「やりがい」の創出、地位向上のための施策など、目前の課題に対しては、建築士個人や建築士事務所、協会を通じた組織活動などのさまざまなレベルで対応していく必要があります。
 建築士事務所協会は、建築の設計監理を生業とする建築士事務所で構成された、営利を目的としない法人で、建築三会の中にあっては地域に最も密着した職能団体です。
 関連団体とも力を合わせて地域社会との連携をいっそう強め、建築士事務所がよりいっそう活躍できるよう、微力ながら全力を尽くしますので、ご支援の程よろしくお願いいたします。
加藤 昇(かとう・のぼる)
東京都建築士事務所協会副会長、千代田支部、株式会社安井建築設計事務所
1948年 静岡県生まれ/1971年 日本大学生産工学部建築工学科卒業/1971〜92年 日本鉄道建設公団/1992年 株式会社安井建築設計事務所/現在、同企画部部長
塚本 達二(つかもと・たつじ)
東京都建築士事務所協会副会長、八王子支部、株式会社連設計
1948年 東京都生まれ/1971年 東海大学工学部建築学科卒業/現在、株式会社連設計代表取締役社長
寺田 宏(てらだ・ひろし)
東京都建築士事務所協会副会長、中央支部、清水建設株式会社一級建築士事務所
1956年 大阪府生まれ/京都大学大学院修士課程(建築学専攻)修了/1980年清水建設株式会社入社、清水建設株式会社一級建築士事務所/現在、同建築営業本部副本部長
永池 雅人(ながいけ・まさと)
東京都建築士事務所協会副会長、品川支部、株式会社梓設計
1957年 長野県生まれ/1981年早稲田大学理工学部建築学科卒業後、梓設計入社、現在常務執行役員
臼井 勝之(うすい・かつゆき)
東京都建築士事務所協会副会長、渋谷支部、株式会社テラ設計工房
1954年 北海道生まれ/東京理科大学工学部建築学科卒業/1988年 (株)テラ設計工房設立、現在に至る
富樫 亮(とがし・りょう)
東京都建築士事務所協会副会長、千代田支部、株式会社日建設計
1955年 新潟県生まれ/早稲田大学大学院修士課程修了/1980年 株式会社日建設計入社/同取締役常務を経て現在、同上席理事