一般社団法人東京都建築士事務所協会 会長及び副会長選任の経緯について
東京都建築士事務所協会専務理事 前川秀則
 当会の会長であった大内達史氏が経営する(株)協立建築設計事務所が経営破綻をきたし、平成29(2017)年10月25日付で同氏は当会の会長職及び理事職の辞任を申し出ました。このことについては、会員の皆様にはいち早く本会ホームページでお知らせしたところですが、改めて新会長の選任に向けた当会の対応について報告いたします。
大内氏の辞任申し出を受け当会は、11月2日に臨時理事会を開催し、定款第18条第5項の規定に従い大内氏の会長(代表理事)及び理事の辞任を承認しました。
この臨時理事会では、新会長等の選任にあたっては、大内氏が推し進めてきた会員の皆様の意思を会の運営に最大限に反映し明快な役員選出方法をとるという精神を受け継ぎ、新会長選任手続きとることを申し合わせました。
これにより各理事及び各常任理事は、支部及びブロックの意見を確認するという作業に入りました。支部会合さらには支部の意見を集約してブロック会議を開くなど、意見を取り纏める作業が行われました。
11月7日には相談役・参与会を開催し、当会の役員等を経験された方々の大所高所に立ったご意見を頂戴しました。その際、多くの方から定款第18条第2項に則りルール通り進めるのが良いとのご意見をいただきました。
これらの活動に要した時間は2週間という短い期間であったにもかかわらず、理事及び常任理事の活躍と会員の皆様のご協力により意見集約が成り、11月16日には常任理事会を開催し、意見交換をしました。この常任理事会では、会員の皆様のご意思が、定款第18条第2項に則り「会長(中略)は、理事会決議によって理事の中から選定する」、とりわけ副会長の中から選任するべきであるということが確認されました。
この常任理事会では、新会長を選ぶ目安として、(1)候補者自身が健康であること、(2)経営基盤が強固であること、(3)所属する会社の支援及び理解が得られること、などの意見が出されました。こうした事項をメルクマールとして議論した結果、常任理事会として、株式会社久米設計の児玉耕二氏を新会長候補者として理事会に推薦することとなりました。
11月21日に開かれた理事会では、満場一致で児玉耕二副会長(江東支部)を新しい会長に選任しました。また、児玉氏の会長就任に伴い副会長に、役員候補者選出規程第6条第2項を準用し児玉新会長の指名に基づき、第3ブロック選出理事である株式会社梓設計の永池雅人氏(品川支部)を副会長とすることが満場一致で決議されました。両氏は同日付で会長及び副会長に就任しました。
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