秘湯蓮華温泉へ支部ハイキング
中央支部
高須 英二(東京都建築士事務所協会中央支部、株式会社東宮建築設計事務所)
蓮華温泉露天風呂で乾杯。
ハイキングでカモシカ展望台に到着。
 中央支部では、毎年ハイキングが開催されており、近年では千畳敷カール(中央アルプス木曾駒ケ岳)、栂池高原(北アルプス)、上高地(長野県安曇野市)、尾瀬ヶ原等を巡り、会員同士の親睦を深めています。今年は平成29(2017)年7月29日から30日にかけて、新潟県の蓮華温泉(北アルプス白馬岳の北方に位置する秘湯)へ行った時の様子を紹介します。
 1日目。北陸新幹線はくたか号で糸魚川駅に到着し、総勢11名(内女性1名、6歳の男の子1名)が集合。駅の北側は昨年12月の大火災の傷跡が生々しく、ほぼ瓦礫の状態が海岸まで続いているのを目の当たりにしました。
 小型バスとタクシーに分乗し蓮華温泉ロッジへ。投宿後、野天風呂に向かいます。曇り空の下、山靴を履いて裏山のけっこう急な坂道を10分ほど登ると、ありました。道端に2m四方ほどの木の湯舟だけがぽつんと。「三国一の湯」とありますが、屋根も脱衣場もなし。さらに5分ほど登ると「仙気の湯」に到着。眺望の良い小広い場所でこちらは10人ほど入れそうな湯舟です。近くには源泉も見え野趣満点。男性陣はさっそく湯に浸かると、幹事さんから振る舞われた日本酒で一同乾杯! 開放感溢れる秘湯でしばし時のたつのを忘れました。さらに5分ほど登ると「薬師の湯」(女性優先)があり、女性陣(1名ですが)は湯舟をひとり占めし天空の景色を楽しんだようです。
 翌日は、雨予報を覆し残雪の山景色も望めるハイキング日和。湿原と展望台の周遊コースに出発。樹林帯の木道を緩く下りながら湿原に向かいます。この木道が苔と湿気でよく滑りあっちでつるり、こっちでつるりしながら下ります。兵馬の平湿原に到着。お花畑が広がり残雪の山景色に囲まれた楽園的な湿原です。さらに進み、展望台に登るぞと思っていると、なぜか道はどんどん下りいちばん低いところがカモシカ展望台でした。渓谷が見渡せる崖の上の行き止まりです。帰路も木道で滑りながら蓮華温泉に帰還。
 糸魚川では駅の近くにある「谷村美術館」に立寄り、故村野藤吾氏の最後の建築に魅了され山旅を締め括ることができました。
高須 英二(たかす・えいじ)
東京都建築士事務所協会中央支部、株式会社東宮建築設計事務所
東京都生まれ/1984年 千葉大学工学部建築学科卒業/設計事務所勤務を経て1988年 株式会社東宮建築設計事務所勤務/2016年 同社 代表取締役
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