まず横村隆子常任理事が「東京会での2017年働き方ワーキング等からの女性の見える化と交流の歩み」を語り、武内副会長の基調講演では「昔は朝早くから夜遅くまで働いているのが設計事務所だったが、お子さんが生まれてから週休3日・残業なしとした働き方を実践している女性の感性に驚いた」、「1日の時間の使い方の見つめ直し」というお話しがあった。
今回も短時間で28名の意見が集まるワールドカフェ形式。錦糸町名物「たらふく最中」とお茶をいただきながら自己紹介から始まり、4テーブルでの交流。4人中男性が1~2名となったが、「男性はあまりしゃべってくれないのでは?」との予想を裏切り、各班大いに盛り上がったようだ。男性の参加があったことで、男性と女性の違いなどについての話題もかなり出て、さまざまな意見が飛び交った。ワールドカフェでは結果を求めないということが肝なので、みなさん本音で話ができたのではないでだろうか。
中締めでは鈴木理事から「女性は気持ちの切り替えがうまく、強い。事務所協会においても女性の強さで支えて欲しい」とエールをいただいた。女性の問題は男性の問題でもあるので、「女性交流会」だからといって女性限定にしなくてもこれはこれでアリではないだろうか。
また次回も盛り上がりましょう。
男女の違いについての話題
・女性は意見交換等長時間話し合いができるが、男性は結論を求めたがるので長話ができない。・お客様と接するにあたり、女性は警戒されないので、耐震診断の際、妻を同伴することもある。
・女性はマルチタスクに強い傾向があり、家事・育児・仕事の同時進行が可能だが、男性は隙間時間に設計の仕事、というのは無理。
・女性は年をとっても趣味があったり友人とおしゃべりしたり楽しそうだが、男性は仕事しかないという人が1世代上にはたくさんいる。
・夫が先に亡くなっても女性は元気だが妻に先立たれた男性はがっくり。
・恐山に登って亡くなった妻の名を叫ぶ男性は多いがその逆はいないそう。
・(モンゴル・ドミニカ共和国などと交流のある墨田支部より)その国の代表として来日するグループには必ず女性が入っていて、男女の垣根なく女性が地位を獲得していると感じるが、日本だとまだまだ男性優位な部分があり、遅れている。
・男性、トイレを立ってするか座ってするか問題。
・男性は家事分担をしているといってもまだまだ「見えない(名もない)家事」は分担されていない。
他、建築の仕事や事務所協会への意見
・建築士が高齢化している。宅建業界や不動産業界は若い人が多いよう。若者に訴求できるCM等実施してはどうか。・建築の仕事をしていく上で好きな建築家・憧れの建築家がいることで励みになる。
・逆に人と比べずに自分で理想像をつくることを心がけている。
・仕事をしていて楽しかったことは、感謝されること、一生仕事が残ること、自分が手がけたと言えること。
アンケートから
・他支部の皆さんと楽しく意見交換ができてよかった。・色々な人の考えや日常、仕事への取り組み、経歴が聞けてよかった。
・女性ならではの話しも聞けて参考になった。
・今回は男性の意見も聞けたので新しい発見があった。
・女性だけで無く男女混ざっていたので客観的にお互いを振り返る事ができた。
・参加人数がもう少し多いとよいのでは? と思った。
・会話の時間をもう少し長くしてもよかった。
・どんな仕事をしているか話せるとよかったが、それはまた次の機会にということで、時間的にはちょうどよかった。
【今後のテーマ・交流方法等について】
・もう少しテーマを絞ってもよかった。・今回不参加の女性の専従会員に参加していただくにはどうすればよいか。
・全員と交流ができるようにして欲しい。
・ワールドカフェ方式でよいと思う。
・毎年/年2回程度/定期的 に開催して欲しい。
・SNSを使ってみてはどうか? 次回リモートもありでもよいと思う。
・「女性活躍」を支える男性の立場からの意見がテーマにあってもよいと思う。
高妻 昭子(こうづま・あきこ)
東京都建築士事務所協会江戸川支部副支部長、(株)大和創建一級建築士事務所
カテゴリー:支部 / ブロック情報
タグ:女性交流会