2022青年話創会熊本大会報告
青年部会|令和4(2022)年9月29日(木)@熊本
倉部 広大(東京都建築士事務所協会青年部会幹事、株式会社三悦設計)
児玉耕二日本建築士事務所協会連合会会長の開会の挨拶。
東京会の活動報告。
東京会の各単位会との交流。
各テーブルからの発表。
懇親会会場。
 「ラソールガーデン・熊本」を会場に「2022青年話創会熊本大会」が開催された。令和元(2019)年に福島で開催されて以来、3年ぶりの開催となった。
 青年話創会は各都道府県の建築士事務所協会に所属する青年世代が一堂に会し、各会の青年世代の活動内容や、今後の活動について話し合う会である。
 今回の開催テーマは「つながる建築、つなぐ人~ブロック青年部会の構築、その先へ~」となり、テーマに沿って、参加人数約140名の中で開催された。
 初めに、開会挨拶を話創会実行委員会の内野哲也副委員長、主催者挨拶を日本建築士事務所協会連合会の児玉耕二会長、大会実行委員会挨拶を話創会実行委員会の山室昌敬委員長から挨拶があった。
ブロックとしての青年部会の活動
 現状、34単位会で青年部会が設立、4単位会が設立準備中、9単位会が設置なしとなっている。話創会を重ねる毎に青年部会設置する単位会が増えている。
 「北海道東北ブロック」、「九州・沖縄ブロック」においては、共に平成30(2018)年からブロックとして青年が活動する青年委員会や青年部会協議会を設置している。主な活動内容として、Webを利用した意見交換会や建築BIM推進会議等が挙げられる。九州・沖縄ブロックでは今大会の開催県である熊本県があるため、大会におけるブロック青年部会としての協力体制を確認する会議を開催したりとブロックの繋がりを強める活動をしている。
 「近畿ブロック」、「東海北陸ブロック」、「中四国ブロック」は正式に設立はしていないが、設置に向けて準備会が開催されている。
 私たちの所属する「関東甲信越ブロック」では昨年から関東甲信越ブロックWeb青年交流会を開催したり、近隣県の活動報告会や行事に参加するなどの交流が行われている。次回は令和5(2023)年3月に開催予定のため、興味のある方はぜひ参加していただきたい。
テーブル討論
 ふたつのテーマの内、「ブロック青年部会の設立とその役割」では、近い世代、近い地域で同業種の仲間ができるメリット(単純な業務だけでなく、問題点等の共有)が主な意見であった。
 「会員増強と次世代育成」では、役所と密接な関係が築けるから、若い会員が入会するためには儲かるといった明らかな金銭的なメリットがないと入らないのでは、建築士会との違いがないと事務所協会で活動しないのでは、専任者以外にも若いうちから関われる環境にすべきでは、といった青年世代だからこそ出せる意見が出てきた。
総括
 最後に青年部会連絡会議の東山圭氏より、3年振り5回目の開催となった話創会。なにもない状況から同年代でひざを突き合わせることが大事と始めた会であったが、回数を重ねるにつれて何をすべきかを考える会となってきた。さまざまな事情から青年部会の設立が難しい単位会も話創会に参加することで、すぐには解決できなくとも、情報や問題を共有することができ、同じ志を持った仲間を増やすことができる。今後も続けていきたいといった総括が行われた。

 話創会後には懇親会が開催された。美味しい食事と地酒をいただきながら参加者は情報交換、来年度開催予定の鳥取・島根大会から鳥取会の挨拶もあり、楽しい時間を過ごした。
 開催に当たって、尽力された話創会実行委員会の皆様に感謝するとともに、来年の話創会で再会したいと思う。興味のある方はぜひ来年の鳥取・島根大会に参加していただきたい。
倉部 広大(くらべ・こうだい)
東京都建築士事務所協会青年部会幹事、新宿支部、株式会社三悦設計
1987年東京都生まれ/2008年 日本工学院専門学校卒業/2008年 (株)ビームス・デザイン・コンサルタント入社/現在、(株)三悦設計